心に刺さる恋愛指南でGINGERwebでもおなじみの超人気ブロガー DJあおいさん。謎の主婦、ということしか明かされておらず、実は編集部にも誰ひとりとしてその素顔を知る者はいなかったのですが・・・このたびついに、取材が実現!
ていうかDJあおいって実在するの? どんな人? 怖い姐さんだったらどうしよう? とビクビクしながら待ち合わせ場所へと赴いた取材班でしたが、そこにいたのは意外や意外、なんとも優しげな素敵な人♡ というわけで今回は、いつもよりちょっぴり“素”のまんまなDJあおいさんのナマの声をお届けします。GINGER読者サポーター9500人へのアンケートから判明した、アラサー女子のお悩みをぶつけてみましたよ~!
「出会いがない」という人は、切羽つまっていないだけ?
――2月に幻冬舎文庫から発売された『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』拝読しました! あおいさんって辛口な方だと思っていたのですが、なんだかとても優しいなあという印象でした。
「ありがとうございます。そうです、私は優しいんですよ。もっと言ってください(笑)」
――4年前に発売された処女作の文庫化ということですが、今読んでも新鮮で、目からウロコな言葉の数々。どうしてあおいさんは、こんなふうに男のことも女のこともお見通しなのですか!?
「教科書は自分の経験だけです。とはいえそんなに経験豊富っていうわけでもないんですけど、そうですね、悪い人に騙されたりもしてきたわけですよ(笑)。自分自身が納得いかないと嫌なタチなので、とことん考えた結果、こうなっていました」
――恋愛についてブログに書こうと思われたことには、どんなきっかけがあったのでしょうか。
「いえ、私は書こうと思って書き始めたわけではないんです。ただ単にDJあおいという名前で、今までに傷ついたこととか、恋愛のことをTwitterでつぶやいていたんですけど、だんだんフォロワーさんが増えていって。それでブログをスタートしたんです。やっぱり、求められることも、それを満たしてあげることもうれしいじゃないですか。それで求められるがままに書き始めたというわけです」
――じゃあやっぱり、もともとそういう優しい気持ちが出発点だったんですね。
「優しいですかね? いやあ、どんどん言ってください(笑)」
――ところで恋愛といえば・・・GINGERの最新号で、“恋愛ご無沙汰女子”というのを取り上げていまして。何年も恋愛をしていない人がけっこういるらしいと聞いて、調査をしてみたんです。すると、今恋愛をしていないという人が40%もいて!
「へ~~~」
――恋していない人のうち、多くが恋愛をしたくないわけじゃなく、したいのにできない、という人たちなんですね。その理由を聞いてみたところ、圧倒的に「出会いがない」という人が多数でした。あおいさんは、この人たちのことをどう思われますか?
「うーん、だいたいこういう人って、恋愛したいとか言っているけど、自分から能動的にしようとはしていないですよね(笑)。『恋愛したい』を訳すると『空からいい男ふってこないかな~』くらいのことじゃないかな」
――ぎくっ。でも、合コンとかたくさん行っている人も「出会いがない」と言っているんですよ。
「出会いは、絶対にあります。ちゃんと出会っているんですよ」
――そうだとすると、なぜみんな「出会えない」と言っているのでしょうか。
「うーん、でもこれ、本当のこと言っちゃうとすごい傷つくと思うんだけど・・・そもそも合コンとかそういうのって、最初から目的が出会いでしょ? 出会い目的の男性とたくさんあって、選ばれないっていうのはちょっと・・・」
――ううう。女としての魅力が足りないということですか。そういえば『じゃあ言うけど、~』にも、男に受け入れられない恐怖心を「オス化」で隠す女について、書いてありましたね。
「そうですね。4年たった今も、相変わらずそういう人が減っていないのかもしれないな」
――ということは、男性にたいしてみんな恐怖心のようなものがあるせいで、自分の魅力を発揮できていないということなのでしょうか。「恋愛していない」と答えた40%に、ではどれくらいの期間していないのかを聞いてみると、なんと「3年以上」という回答が一番多かったんですよ。
「マジですか! 長すぎる~」
――私の知り合いにも、すごく可愛いのに、上京してもう6年くらい彼氏がいないっていう人がいて。
「なぜでしょうね。たぶん、恋愛がなくても楽しいんじゃないかな、毎日が。ほかのもので埋められているから」
――あおいさんの本から、毎日楽しんでキラキラしている人は自然とモテやすいということを学んだのですが、楽しみすぎるとダメなのでしょうか。そのバランスが難しい。
「結局、どれくらい恋愛がしたいのかというところだと思います。『出会いがない』の意味が、砂漠にオアシスがないということか、自動販売機を前にして好きな飲み物がないということか、どちらなの?っていう話ですよ。だいたいの女子は、後者です」
――どれだけ恋愛を必要としているかということですね。
「そうです。どれくらい切羽詰まっているのかどうか」
恋愛は、忘れた頃にうまくいく
――確かに、合コンに行っているということは、すでに飲み物を目の前にしているわけですもんね。「恋愛したい」の意味が、なんとなく30歳だしそろそろ結婚を考えないと、くらいの、いわば義務感でしかないのかも。ちなみにあおいさんとしては、恋愛はするべきものですか? しなくてもよいものですか?
「しなくてもいいと思いますよ。まあしなくてもいいと思ったときほど、恋愛ってうまくいっちゃうものですけど。だから、もう恋愛なんていらないやくらいで思っておけばちょうどいいと思います」
――しなくてもいいと思うと、それこそ「オス化」しちゃいそうです。
「ひとつだけ、恋愛お休みモードでも気をつけておくべきことは、女の場合“群れない”こと」
――あー、なるほど。
「群れていると、男性は声をかけづらいですからね。やっぱり個人行動ができる人じゃないと」
――では、恋愛しなくてもいいやっていうくらいの気持ちで、ひとりで新しいことを始めてみるとか、新しい場所に出かけていくとか、それくらいのスタンスでいたほうが、案外恋愛できちゃったりするってことなんですね。
「その通り。そもそも恋愛なんて、しなきゃならないものじゃありません。本音をいうと、メリットデメリットだけで考えると、ひとりのほうが絶対にいいと思いますよ。だって、自分だけ幸せにしてあげればいいから。でも好きになっちゃったものはしょうがないから、責任持って幸せにしていかないといけないし、それってやりがいのあることなんですけど、大変なんですよ」
――でも幸せ度はひとりのときより上がりますよね?
「そりゃそうですね。でも、どっちが楽かって言ったら、ひとりのほうが絶対に楽。だからひとりでいるっていう選択もアリだし、何の劣等感を感じる必要もありません」
頑張らなくていいといわれると、気持ちが楽になってきますね。次回は後編として、いよいよ恋愛の始め方についてレクチャーしていただきます!
『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』 (幻冬舎文庫)
恋愛も人生も、〝楽しんでいる人〟にはどんなに頑張っても敵わない。愛されようと頑張るより、愛することを楽しむのが恋愛の究極のコツ。「価値観を“合わせる"より“違いを許せる"のが愛すること」「男性が気変わりするのは、女性の〝軽さ〟より〝重さ〟」。男女の違いから恋愛の勘違いと無駄な努力までを、人気ブロガーが愛情を持ってぶった斬る!