自分磨き。ほとんどの女性が、何かしら実践しているのではないでしょうか。婚活中の女性たちの間で、お肌のケアやネイルのお手入れ、または料理などの教室通いという話題が頻繁にでてくることからも、“自分磨き”が女性にとって当たり前のテーマとなっていることがわかります。 では、あなたが毎日一生懸命行っているのは、本当に正しい“自分磨き”なのでしょうか。「サロン通い」「習いごと」「コスメ研究」、もちろんそうした具体的な行動も、“自分磨き”の大事な要素のうちのひとつではありますが、それだけでは十分とはいえません。むしろ、結婚という目標を見据えたときに、ほとんど意味をなさないものもあります。“自分磨き”のゴールはどこにあるのかを理解して、やるべきことを整理してみましょう。
“自分磨き”のゴールとは?
結論からいってしまうと、婚活における“自分磨き”とは、あなたが男性から見てかけがえのない存在になる、すなわち「自分というオリジナルブランドを作り上げる」ための行動全般のことです。ここでの「自分ブランド」とは、あなたという女性の価値そのもの。あなたならではの外見や性格はもちろん、一般的に男性が結婚相手に求めているスキルをいくつ持っているかなど、男性から見てあなたがどれだけ魅力的な要素を兼ね備えているかということ。その価値を高めていくことこそ、真の“自分磨き”なのです。
「自分ブランド」確立というゴールをはっきりさせると、優先的にやるべき“自分磨き”が見えてきます。今回は、一般的に誰でも「自分ブランド」の要素として磨いておきたいことをいくつかご紹介しますが、その前にお伝えしておきたいのは、ブランドのカギとなるのは「あなたらしさ」だということ。みんなが「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」を真似てみても、自分らしさをなくしてしまっては、女性としての自信には繋(つな)がりません。たとえ誰かを真似てみるとしても、常にどこかで「自分らしさ」、あなたにしかない魅力を意識してくださいね。
本当の自分磨き① “聞き上手”を目指す
さて、「自分ブランド」の一要素として、誰しも磨いておくべきことのひとつめは、男性とのコミュニケーションスキル。人は、一緒にいて居心地のいい人を選ぶものですから、楽しんで会話ができるお相手は相性がいい、ご縁があるということです。
そこで大切なのは「聞く力」。まず、男性の話は否定せずに聞くこと。そのために、男性を成功へと導く「さ・し・す・せ・そ」を身につけることをおすすめします。料理の「さ・し・す・せ・そ」ができる女性が魅力的であることはもちろんですが、男性との会話で意識したいのは、会話の「さ・し・す・せ・そ」です。
さ⇒さすがですね。
し⇒知りませんでした。
す⇒すごいですね。
せ⇒せっかくですから。
そ⇒そうなのですね。
「あなたの話に耳を傾け、興味深く、しっかり聞き、共感している」ということを、わかりやすく伝えること。男性は自分の話に耳を傾けてくれる女性に心を開きます。話を聞いてもらえること、共感してもらえることで、男性の自尊心は上がっていきますので、ふたりの関係を進めていく後押しになります。
「面倒くさい!」
そういわずに、しばしお付き合いして差し上げてくださいね。この忍耐、結婚への登竜門です(笑)。
本当の自分磨き② “結婚後”に必要な思考回路を身につける
次に「自分ブランド」を高めるためには、ぜひ「相手の立場に立って考える」ということを徹底してください。当たり前のことと思うかもしれませんが、結婚は現実の生活ですから、最終的に一番大切なのはお互いを尊重し合える関係を築くことなのです。結婚はゴールではなくスタート。男性も、これから先、長く一緒にいる相手としてあなたがふさわしいか、見ています。相手の置かれている立場や環境を理解しよう、尊重しようという「おもいやり」を持ちましょう。
たとえば、彼がデートのとき「今日は何食べたい?」と聞いてくれるのはうれしいことですが、そこで「あなたは昨日、何を食べたの? ○○であれば、今日は和食にしましょうか」と言えると素敵ですね。
本当の自分磨き③ “自分ブランド”を伝える術を身につける
「わたし・・・ウェイトコントロールを続けているし、髪の手入れは欠かさずしていて、どちらかといえば洗練されている感じでもありながら、笑顔は親しみやすくて、結構気が利くタイプ。周りからは、きっといいお嫁さんになるよ、ともよく言われる・・・でも隣の部署の○○さん、同期の○○君と結婚!? ○○君はわたしに気があると思っていたのに。なんで彼女が? わたしのほうが、よっぽど熱心に自分磨きを積み重ねているし、魅力的じゃないの。世の男性の目はどこまで節穴なのか!」
と憤慨したりした経験はないですか?
ちょっと待ってください。それは、あなたの魅力を理解できなかった男性に問題があったのでしょうか? あなたは確かに魅力的です。でも、あなたの魅力、あなたらしさ「ブランド」を伝えていく努力をしていますか? 男性には、わかりやすく伝わる方法であなたの魅力をプレゼンしていくことが大切です。自分のいいところをしっかりリストアップし、アピールできる女性を目指しましょう。
自信過剰になれというのではありません、自信を持って行動できる女性になっていただきたいのです。
以前、とてもチャーミングで女性的な魅力があるのになぜか縁遠く、男性に声をかけられた経験がないので、自分に自信がもてないという女性がいらっしゃいました。話をよく聴いてみると、彼女は気持ちとは裏腹に、「私、モテナイわけじゃない。まあ、彼氏らしき人がいないわけでもないし」という空気をかもし出していたようです。それでは、いくら「自分ブランド」を磨いていても、誰からも声はかかりません。
男性はどこかで、女性を「守ってあげたい」と思っているものです。「いつも、頑張っている君は、とても魅力的。でも、僕の前ではそんなに頑張らなくていいよ」と言いたいのが、男心というものです。たまには「上手に甘えてみる!」ことが大事。「アナタがいなくても生きていけるの」という雰囲気がある女性は、結婚が遠のきがちです。ときには「あなたがいない人生なんて、考えられないわ」という気持ちを、態度で表わしてみることも必要なのです。甘え上手になって、まずはお相手があなたという「ブランド」を知るきっかけを作ること。それができれば、結婚市場では無敵です。
正しい“自分磨き”、おわかりいただけましたか? 正しい“自分磨き”をすることは、自分を高めていくだけでなく、それを通じて自分の「価値」をきちんと理解することができ、あなたが理想とする男性に、あなたというブランドを選んでてもらえるかどうか、選んでもらうために必要なことは何かなどが判断できるようになるという効果も。ぜひ一度、あなたの“自分磨き”を見直してみてくださいね。