最近人気上昇中のヴィンテージテイストのインテリア。センス良く取り入れている人は、何を意識しているのでしょうか。築65年ほどという家をリノベーションして暮らすフラワーデザイナーのHaruna KUBOTAさんのご自宅にお邪魔しました。そのこだわりに、空間づくりのヒントを見つけて!
味わいを活かした愛おしい家
Harunaさんご夫妻がこの家に出合ったのは昨夏のこと。
「友人がこの長屋の別室をおしゃれにリノベして暮らしていて興味を持っていたところ、SNSで空きが出たという情報を得て、早速見に行きました」
かなり老朽化が進んでいたし、細かく区切られた和室だらけの間取りに多少怯んだものの、唯一無二の魅力に惹かれて購入、リノベをスタートしたという。
「最近では使われていないような、味わいのあるガラスや取っ手などのディテールが随所にあって、それがいいアクセントになっていると思います。でもまだまだ“作っている途中”という感じ」
コンパクトなキッチンや低い天井のプチリビングは、ドールハウスのような可愛らしさが。1階はフローリストの小さな店舗とLDK、そして仕事部屋、2階は寝室のほかに、広々としたもうひとつのリビングが。
「開放感とおこもり感、上下の階で両方楽しめるので、天気や気分によって使い分けています」
「レトロ」と「洗練」が絶妙のバランスで共存!
1. ダイニングの壁はご主人の希望で飾り棚に。
2. 広々とした2階のリビングは2つの空間に分かれていて、左側の光が差しているエリアはサンルームのような贅沢なスペース。
3. コンパクトなキッチンは規格のものがはまらず苦戦。IKEAのキッチンユニットが収まった!
4. 2階はリビングと寝室。シンプルな四角い扉や窓が、昔の小学校のような懐かしさ。
5. 玄関はモノトーンの個性的なタイルがモードっぽい雰囲気。扉の上や横のぽこぽこしたガラスは元々あったもの。
今では使われていない建て付けなど、趣のある築年数の古い物件。新築もいいけれど、古い部分の良さを生かしつつ、好きなテイストをプラスしていく過程も楽しそう。家探しの参考に!
Haruna KUBOTA
フラワーデザイナー。フローリスト「GERMER」運営。複数の花屋で経験を積んだのち、2018年フランスに留学。帰国後はフローリストとして活動する傍ら、インテリアスタイリストのご主人とともに活動。