最近人気上昇中のヴィンテージテイストのインテリア。センス良く取り入れている人は、何を意識しているのでしょうか。築41年のマンションをリノベーションして暮らすアートディレクター、兼松エリさんのご自宅にお邪魔しました。そのこだわりに、空間づくりのヒントを見つけて!
築41年のマンションをリノベ!思い出と思い入れを形に
エリさんが築41年のこのマンションに出合ったのは2021年1月。何気なく始めた物件探しでいきなり出合い、同年4月末には入居というスピードリノベ。2フロアあり、1階はLDKと水回り、クローゼットルーム、そして階段下には夫の秘密の小部屋。2階は寝室とエリさんの仕事部屋、そしてアトリエのような空間も。
「フルリノベはお金もかかるし、このマンションの持つ味わいも好きだから、レトロを活かしながら共存しています。まだこれから少しずつ育てていく予定です」
お気に入りはヘリンボーン柄の床。店舗デザインをしている友人に依頼し、板の幅や色合いにもこだわったという。ほかにもこだわりはそこかしこに。
リビングの一角に設けたガラス張りのドレッシングルームは、脱衣所が狭いことから思い切ってリビングに張り出したところ、これがスタイリッシュなアクセントに。
コンパクトなキッチンは、元のキッチンシステムを活かしながら調理スペースを拡張。小棚はレトロな雰囲気が愛おしく再利用した。
ほかにも、2階のホールには、壁の一部をドーム型にくりぬいた飾り棚など、家の持つ魅力を大切にしながら、こだわりのある味付けをした情熱にあふれた家が完成した。
新築とはまた違った味わいのある古い物件に注目して家探しをしてみるのも、楽しそう。
兼松エリ
「アリスアート&デザイン」主宰。ウェブサイト、カフェ、ジュエリーブランドなど、さまざまなものをデザインするほか、個人に向けてイメージに合った絵画を描くプロジェクトも運営。
※マンションの部屋のリフォームには、管理組合に事前に工事の申請を行う必要があります。