劇作家・演出家 岸本鮎佳さんがサウナへの愛を語り尽くす連載「サウナヴィッチ」。あなたもサウナの魅力を知って、ぜひ愛好者の仲間入りを!
vol.19 都会からちょっと離れた、自然溢れる癒しサウナ
撮影で都内を離れると、私は必ずその近くのサウナを探します。
常に穴場のサウナを探している。
撮影で行く場所は、観光地というよりは、撮影でなければ一生縁のないような町だったりする。
でも、そんな場所で穴場サウナに出会うことがあるのです。
東武東上線の小川町という駅から歩いて10分の「おがわ温泉花和楽の湯」
撮影の帰り道、偶然見つけてしまい、吸い込まれるように入ってしまった。
池袋から電車で1時間くらいで着いてしまう小川町は、のどかな自然溢れる町。
外観もいい感じで期待できる。
撮影が午前中に終わったので、10時のオープン直後に入ったのだが、誰もいない。
ほぼ貸切状態。
露天風呂が4種類。内風呂と水風呂は天然水の井戸水。
岩盤浴とサウナがある。
これだけ充実してて、入館料が館内着込みで1,150円は激安。(都内では考えられない)
好きな浴衣を選んで、サウナへ。
オートロウリュウサウナで、窓から外を眺めながら入れて、解放感抜群。
やはりここにもお客さんはいない。
しっとり、じっとりと汗をかく。
勿論、テレビも音楽もない。
小窓から見える、緑をぼんやりと見つめながら、ただただ無の状態になる。
サウナ苦手な方の中に乾燥するっていう人がいるけど、最近のサウナは結構しっとり系のサウナが多い。
水風呂は井戸水で、柔らかく、とても入りやすい温度。
なので、ここのサウナは初心者の方でもすんなり入れるのではないでしょうか。
そして、外にはちゃんとととのい椅子があるので、しっかりと外気浴。
周りに何もないせいか、とにかく静かで都会を離れてリラックスできている実感がすごいです。
3回しっかり、ととのいました。
露天風呂の源泉掛け流しの温泉も気持ち良い温度で、今の季節は丁度いい。
そして、こちら・・・
午前中から失礼しました。サウナ飯&生ビール。
お蕎麦と、いぶりがっことカラスミがかかった燻製の「大人のポテトサラダ」は最高のおつまみでした。
人が少なく、自然に囲まれた落ち着いた空間。
余計な音楽もかかっていなくて、なぁんにも考えずに居られる場所。
ここは、友達とじゃなくて一人でまどろむのがいいかもしれない。
ちょっとした田舎町にある、質の良いサウナ・・・
都会の喧騒から逃れ、ちょっとだけ遠出して、朝イチで、一人だけの贅沢な時間を味わってみてはいかがでしょうか。
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