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LIVING趣味

2021.10.13

夜に映える(※意味深)スポットへ!【水曜夜はアートの話を】

美術を面白おかしく、わかりやすく解説する“アートテラー”として活躍するとに~さんによる連載。読者の皆さまからの質問も随時受け付けています! 今回は、夜に訪れたいアートスポットをご紹介。

サンリオ展

『サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史』(c)2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP610376

こんばんは。アートテラーのとに~です。
緊急事態宣言が9月30日をもって全都道府県で解除されましたね。まだまだ完全に安心はできませんが、少しずつ日常が取り戻されつつあるようで、久しぶりに穏やかな気持ちで過ごせています。
おかげさまで、全国の美術館もほぼ通常営業モードに。時短していた一部の美術館も、通常営業に戻り、夜間開館を行う美術館も増えてきました。
決して、積極的に夜に出歩くことを推奨しているわけではありませんが、数ヵ月ぶりに夜のアート鑑賞が楽しめる今、たまにはアートな夜を過ごしてみるのはいかがでしょうか?
というわけで、本日は「今、夜に訪れたいアートスポット」をご紹介いたします。

日没後は幻想的な光景に!

2018年に新豊洲駅の目の前にオープンしたチームラボのミュージアム「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(通称、チームラボプラネッツ)。総敷地面積1万平方メートルという広大な空間には、没入型のアート作品の数々が展示されています。当初は、2020年秋までの限定オープンの予定でしたが、2022年まで延期されることに。今年7月にはミュージアムが拡張され、新たなエリアが誕生しました。その名も、Garden Area。2つのアートな庭園からなるエリアです。

Floating Flower Garden

《Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体》

1つは、《Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体》。天上や床、壁一面が鏡張りの空間の中心にあるのは、1万3000株以上(!)の蘭の花。造花ではなく、すべて本物。これらの蘭の花は、人が近づくと、ゆっくりと上昇していくようになっており、その人を覆うように蘭の花のドーム空間ができるという作品です。

そしてもう1つは、《呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色》。苔庭をモチーフにした作品で、園内にある苔の上に何やら不思議な形をした造形物がたくさん置かれています。

呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色

《呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色》

ovoidと名付けられたこの卵型の物体は、日中は銀色をしており、周囲の景色を映し出していますが。日没になると、自ら光を放ち、人に押されたり、風に吹かれて倒れたりすることで色が変化。その色の変化が周囲のovoidにも伝播していく、幻想的な光景を目にすることができます。

呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色

《呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色》

ちなみに、つい先日10月8日に、チームラボプラネッツに「Vegan Ramen UZU Tokyo」がオープンしました。こちらは今大注目の京都発のヴィーガンラーメン店「Vegan Ramen UZU Kyoto」が手掛けるお店。見た目の華やかさはもちろん、ヴィーガンラーメンの概念を覆すその味はまさに必食の一杯です。
Vegan Ramen UZU Tokyo
チームラボプラネッツ TOKYO DMM
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/

KAWAIIが止まらない展覧会

現在、六本木ヒルズの東京シティビューでは、サンリオの創立60周年を記念して、史上最大規模となるサンリオの展覧会、『サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史』が開催されています。

サンリオ展

(c)2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP610376

日本国内にとどまらず、海外のセレブたちをも、その可愛さで魅了しているサンリオ。これまでに制作したキャラクターは、実に450以上に及ぶそうです。今展では、ハローキティやマイメロディを筆頭に、タキシードサムやポチャッコといった懐かしのキャラクター、ポムポムプリン、シナモロールなど比較的新しいキャラクターにもスポットを当て、800点以上のグッズおよび貴重な原画や資料の数々が展示されています。それらのなかには、必ずや自分が使っていたものがあるはず。サンリオで育ったすべての人々にオススメの展覧会です。

サンリオ展

(c)2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP610376

なお、展覧会の冒頭には、きゃりーぱみゅぱみゅのアートワークでもお馴染みの増田セバスチャンさんが今展のために制作した《Unforgettable Tower》が展示されています。高さは約8m。約4000個ものサンリオのキャラクターのぬいぐるみで作られたタワーです。お昼に観るのも良いですが、日没後、東京タワーを含む夜景をバックに観るのがベストです!

Unforgettable Tower

(c)2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP610376

『サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史』
会期/2021年9月17日(金)〜2022年1月10日(月)
会場/東京シティビュー(東京都港区六本木6-10-1 ヒルズ森タワー52階)
https://sanriocharactermuseum.com/

お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

この秋、池袋のサンシャイン水族館にて、18:15から夜間特別営業として開催されているのは『性いっぱい展おかわり♡』。一昨年、昨年と開催され好評だった、生き物の性事情にフォーカスした特別展示をパワーアップさせたもの。
性いっぱい展
オスとメスが交尾する際にペアで体を絡ませ合いながら、海面に向かって登っていく。まさに“昇天する”ユメカサゴ。理想の相手と出逢ったオスは、地下の巣穴で交尾し、その後メスが産卵するまで、大きなハサミで抱き続ける、“ピロートークに自信あり!”なオキナワハクセンシオマネキなどなど。
性いっぱい展性いっぱい展
日中の営業ではあえて触れられていない(?)、生き物たちの性についてのあれこれがオープンに紹介されています。

なお、この特別展示にあわせて、水槽の照明もムーディーなものに。国内最大級、横幅約14mの「クラゲパノラマ」水槽も、“性いっぱい展おかわり♡”仕様になっていますよ。
性いっぱい展性いっぱい展
ちなみに、オリジナルグッズも充実。昨年大好評で完売したというオリジナルデザインのコンドームが今年も販売されています。しばらく、ショップで観察していたところ、来場されていたカップルの大半が、このコンドームに反応していました。リア充め(←心の声が漏れてしまいました)。
性いっぱい展性いっぱい展
『性いっぱい展おかわり♡』
会期/2021年9月14日(火)〜12月26日(日) ※11月14日(日)は休業。12月以降の休業日は公式サイトでご確認ください。
会場/サンシャイン水族館 本館(東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上)
https://sunshinecity.jp/file/aquarium/sexy/

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TEXT=アートテラー・とに〜

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