アメリカ在住の料理研究家・フードコンサルタントのブライデン陽子さんによる連載。世界中を旅するなかで得た自由な発想で、最新のフードトピックスや、スタイリッシュで美味しいレシピをご紹介します。
皆さん、ピンクペッパーをご存知ですか? 実際に使ったことがなくても、料理の飾りなどで見かけたことがある方は多いと思います。見かけが胡椒のようなのでペッパーと呼ばれますが、実はコショウ科ではなくウルシ科の植物の果実で、胡椒ではありません。実際、辛みもマイルドで、料理に混ぜて使うというよりは、最後の仕上げとして加え、色や香りを楽しむのが一般的です。
グリルした肉や魚、スープやサラダ、パスタなどにはもちろんですが、実はスイーツとの相性が抜群。トッピングするだけで見た目がおしゃれになるだけでなく、新しい味のレイヤーを加えてくれます。どんな使い方があるか、今日ここでいくつか紹介しますね。
ピンクペッパーのとっておきの使い方
ドリンクに
好みのソーダやカクテルに数粒浮かべて。ピンクペッパーコーンと煮詰めてシロップを作り、レモンと炭酸水と割ったり、お好みのカクテルに使用してみるのも面白いです。
●ピンクペッパーコーンのシンプルシロップの作り方(作りやすい分量)
砂糖1/2カップ、水1/2カップ、ピンクペッパーコーン小さじ2を合わせて3分ほど煮詰め、そのまま冷まして、濾す。
アイスクリームに
好みのアイスに乗せて食べてみましょう。見かけが華やかになるのはもちろん、普通のアイスに味の深みが加わり、驚くほどのおいしさと爽やかさが口の中に広がりますよ。
板チョコと
個人的にはこのピンクペッパーとチョコレートとの組み合わせが一番好きです。トリュフなどにもよく使われていますが、わざわざピンクペッパー入りのチョコレートを買わなくても、おうちで簡単に再現できます! カカオが多めの良質の板チョコに乗せて、一緒に食べるだけ。風味に奥行きが出て、一気に大人の味わいに。ワインやウイスキーとの相性も抜群ですよ。
ほかにもクッキーやブラウニーなどの焼き菓子に混ぜ込んだり、ゼリーに加えて固めたりと使い方はいろいろ。クリエイティブに楽しんでみてください。
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