料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
イベント目白押しな年末年始を控え、冬太りが気になる方も多いこの季節。そんなときにもおすすめの、ヘルシーで見た目もかわいいデザートをご紹介いたします。食材はたったの4つ。また、今回は牛乳パックを使って作るので、型を持っていなくても手軽に挑戦できます。ぜひ試してみてくださいね。
薬膳的セルフケア食材
・寒天…腸のすべりをよくする、老廃物を流す
寒天は、天草(てんぐさ)などの海藻からつくられるもので、ほぼゼロカロリーかつ食物繊維が豊富な食材です。薬膳でも、腸のすべりをよくしてくれたり、またデトックス作用があるとされていて、ついこってりしたものが食べたくなったり、体重の増加が気になるこれからの季節にはおすすめの食材です。
型なしで簡単!「いちごミルク寒天」
●材料(作りやすい分量)
いちご 8〜10粒(150g)
牛乳 300ml
水 100ml
砂糖 大さじ2
粉寒天 4g
●道具
型として500mlの牛乳パックを使用します。もちろん、手持ちのバットや保存容器でも作れます。
●作り方
1. いちごはさっと洗いキッチンペーパーで水気をふきとり、へたを切り落とす。
2. 鍋に水、砂糖、粉寒天を加えて混ぜながら中火にかけ、沸いたらそのまま混ぜながら1分半~2分煮る。弱めの中火にして牛乳を4~5回に分けて加え、都度よく混ぜる。
※このときに温度が下がりすぎないように注意しましょう。急に温度が下がり固まったら、とけるまで加熱してください。
3. 牛乳パックの上部を開き、いちごを入れて2を注ぐ。氷水を張ったボウルにつけ、時々混ぜながらいちごが浮かないくらいの固さにゆるく固まってきたら、ラップをして冷蔵庫に入れ1時間半ほど冷やす。
4. 食べるときは、牛乳パックの側面を優しく押して空気を入れて出す(取り出しにくい場合はパックを優しく破ってはがしてもOK)。食べやすい大きさに切る。
●ポイント
・寒天はしっかりと凝固させるために、必ず1分半以上煮てください。
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