料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
軽く食べられて茹で時間も短いそうめんは夏の風物詩。でも、定番のめんつゆ味でいつも食べていて、変わり映えしない…そんな方もいるのではないでしょうか。今日は薬膳でも夏にぜひ食べてほしい「トマト」を使って、混ぜるだけの簡単そうめんつゆのアレンジをご紹介します。さっぱり度がアップして、食欲のないときでも食べやすいレシピです。
薬膳的セルフケア食材「トマト」
・トマトの効能…体液を作る、暑気あたりの改善、消化を促し胃の機能を助ける
トマトは薬膳では“夏の胃薬”と呼ばれる存在です。弱まった消化の力を助け、胃の調子を整えてくれます。食欲がなかなか湧かないときや、胃もたれに悩むときにおすすめです。また、夏は発汗も多く水分が失われやすい季節。トマトを食べて体液を作り、体の内部の乾燥を防ぎましょう。
めんつゆに飽きたら?混ぜるだけアレンジ「トマトそうめん」
●材料(2~3人分)
そうめん 3束(150g)
トマト 1個(約150g)
大葉 3~4枚
刻みのり 適量
A
水 100ml
めんつゆ(3倍濃縮) 70ml
酢、ごま油、白いりごま 各小さじ1
●作り方
1. トマトは1cm角に切る。ボウルにA、トマトを合わせる。トマトを軽く潰すように混ぜ、冷蔵庫で冷やす。大葉は手でちぎる。
2. 素麺は袋の表示通りに茹でる。しっかりと流水で揉み洗いし氷水で締めて、水気を切る。器に盛り、大葉と刻みのりを散らす。1のつゆを器に盛る。
●ポイント
・トマトは色艶のよい完熟のものがおすすめです。軽く潰すようにすることで、トマトの旨味や香りがつゆとよくなじみます。
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