料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
じめじめと蒸し暑い日が増えてきました。湿度が増すと、天気が良くない日は体が重い、頭が痛い、やる気がわかない…などの症状がでてくることがあります。そんな体の“重だる”を解消する、さっぱり食べられるヘルシー副菜をご紹介します。
薬膳的セルフケア食材「きゅうり」
きゅうり…体の水分を整える
きゅうりは体の熱を冷ましつつ、水分補給をしながら利尿効果もある食材。つまり、体の中の水の流れを整えてくれるものです。体の重だるさは外の湿気に対応しきれてないときに表れやすいもの。そんなときはきゅうりをはじめ、なす、冬瓜、ゴーヤなどの瓜類を食べるのがおすすめです。また、忙しくてつい忘れがちな方も、定期的にお手洗いに行くことを意識してみてくださいね。
切り干し大根も消化を助ける食材で、歯ごたえもよく咀嚼を促すので、その点も湿気の多い時季におすすめです。咀嚼は「第一の消化」と言われ、しっかり噛むことでその後の消化器の負担を軽減します。
体の重だるさを解消!ヘルシー副菜「切り干し大根ときゅうりの中華和え」
●材料(2人分)
切り干し大根 30g
きゅうり 1/2本
にんじん 1/4本
しょうが 1かけ
A
しょうゆ、酢、ごま油 各大さじ1
砂糖 大さじ1/2
輪切り唐辛子 1/2本分
●作り方
1. 切り干し大根は洗ってたっぷりの水にさらし、袋の表示通りに戻す。ザルにあげて水気を手でしっかり絞り、食べやすい長さに切る。きゅうり、にんじんは細切り、しょうがは千切りにする。
2. ボウルにAを合わせてよく混ぜる。砂糖が溶けたら1を加えて和え、そのまま5分ほど味をなじませる。
●ポイント
・切り干し大根は、食べてみて硬い芯が残っていなければOKです。長く水にさらしすぎると風味も抜けやすくなるので注意してください。
・切り干し大根の水気をしっかりと絞ることで、味がぼけずになじみがよくなります。
齋藤菜々子の【薬膳レシピ】をもっと読む。