アメリカ在住の料理研究家・フードコンサルタントのブライデン陽子さんによる連載。世界中を旅するなかで得た自由な発想で、最新のフードトピックスや、スタイリッシュで美味しいレシピをご紹介します。
山わさびを初めて食べたのは、北海道で暮らすようになった年の春でした。すりおろしたものに醤油をかけ、熱々のご飯に乗せて食べるのですが、その美味しさと言ったら一度食べたら忘れられません。
そんなこと言われたら気になる方も多いと思いますが、実はこれ、西洋わさび(ホースラディッシュ)のことで、ローストビーフやカクテルソースなどとして食べたことある方も多いと思います。そしてなんと、市販のチューブわさびの主原材料も、この西洋わさびなのです。
うれしいことに、普通の本わさびに比べて育ちやすい山わさびは、ネットで簡単にお取り寄せできますし、醤油漬けになったものはもっと手軽に、年中手に入ります。気になる方は、ぜひお試しください。料理にちょっと加えるだけで、旨味がぐっと増す、贅沢食材ですよ。
山わさびの使い方
ピーラーで皮をむいて、すりおろすだけです。ただしすりおろす際、かなり刺激があって目が痛くなったりするので、ご注意ください。
ご飯に乗せて食べる以外に、わさびの代わりに刺身につけるのも最高です。ほかには、卵かけご飯、納豆、冷奴、サラダドレッシングなどいろいろな料理に使えますよ。
また、まとめてすりおろして醤油をかけて保存しておくと、手軽に使えて便利です。
山わさびの酢漬け
酢漬けにしておくと、西洋料理に重宝するのでおすすめです。以下の材料を全部混ぜるだけ。冷蔵庫で1ヵ月以上保存可能です。
●材料
すりおろした山わさび 1/2カップ
醤油 大さじ1
米酢 小さじ2
塩 小さじ1/2
砂糖 好みで小さじ2程度(無くても良い)
マヨネーズやバター、サワークリームなどと相性が良いので、合わせて使うと、使い方もわかりやすくなると思います。サワークリームと混ぜて、ステーキやローストビーフ、フライドポテトに。マヨネーズと混ぜてポテトサラダやタルタルソースに。バターと混ぜてグリルした魚やチキンに・・・という具合です。
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