料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
年末年始のごちそう続きのシーズンが続き、ついつい食べ過ぎてしまった方も多いのではないでしょうか? 昨日の1月7日には、無病息災を願いながら七草がゆを食べ、胃を休めた方もいらっしゃると思います。七草がゆに含まれる七草は消化を助ける食材が多いのですが、今日はまた別の、食べ過ぎにおすすめな食材を使います。年始の体を休める簡単副菜です。
薬膳的セルフケア食材「豆もやし」「海苔」
・豆もやし…食べ過ぎによる胃の不調を整える
・海苔…むくみを解消する
豆もやしは、体内にこもった余分な湿気を除き、疲れた胃の調子を整えてくれます。薬膳では、ついつい食べ過ぎて、体内で活用されきらずに溜まったものを「食積(しょくせき)」と呼びます。食積が溜まると、腫れを伴うおできができたり、胃もたれ、消化不良、もっと進むとイライラや不眠の原因にもなってしまいます。食事は摂るだけでなく、気持ちよく巡らせることが大切で、豆もやしはそんな代謝も整えてくれるのです。なければふつうのもやしでもOK。海苔をはじめ、海藻類には利尿作用があるものが多く、一緒に摂るのがおすすめです。これら水分代謝を促すものは、二日酔いにもぴったりです!
食べ過ぎたときに「豆もやしと海苔のナムル」
●材料(作りやすい分量)
豆もやし 1袋(200g)
焼き海苔 1枚
塩 小さじ1/4~1/3
ごま油 大さじ1
●作り方
1. もやしはひげ根があれば取り除く。
2. 鍋に湯を沸かし、もやしを30秒~1分ほどさっと茹でる。ザルにあげて湯を切り、粗熱を取る。ごま油、塩の順に味付けし、全体に味がなじんだら海苔をちぎってさっと混ぜる。
●ポイント
・もやしは食感を保てるように短時間でさっと茹でましょう
・辛いのが好きな方はラー油などをかけてもおいしいです