【産婦人科医に聞いた!】妊娠しやすいタイミングは?妊活前に知っておきたいこと

アラサー世代にとって、つい考えてしまう結婚と出産のタイミング。結婚したいけど、出産でキャリアをつぶしたくないと考えている人、子供はいつかほしいけど、まだ現実的に考えられないと悩んでいる人も多いですよね。
ここでは、いつか子供を授かりたいと考えている人へ、妊活するときのために知っておきたいことを、医療法人オーク会産婦人科医の船曳美也子先生にお伺いしました。 

生理不順だとタイミングが取りづらい?自分の周期をチェック!

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生理不順の人は妊娠しづらいかと言われたら、しづらい可能性はあります。生理が順調な人は、何が順調かというと、生理がはじまってから排卵までの期間が一定ということなんです。

排卵してから生理までの期間は誰でも基本的には一緒なので、生理不順ということは、生理から次の排卵までの期間がすごく長かったり、短かったりするのです。

排卵日時期に、性交渉をもつことが妊娠への第一歩ですよね。つまり、生理不順により排卵日の特定がしづらいと、そのタイミングが取りにくいのです。

知っておきたい卵子と精子の寿命

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ここで知っておきたいのは、卵子と精子の寿命です。
卵子の寿命は排卵してからたった24時間

一方、精子は3日間くらいは生きていて、卵子に比べて長い期間の受精能力があります。つまり、排卵3日前くらいから当日までが妊娠しやすい時期と言えます。

一概に生理不順=妊娠しづらいとは言えないですが、お話した通り、妊娠しづらいと言われるのは、タイミングを取る時期がわからないから、という理由です。

ただ、逆に生理不順の人は避妊しにくいということもいえます。排卵日が定期的で確実だったら、生理前の時期がわかるので、避妊はある意味しやすいですよね。排卵が自分ではわからない場合は、いつも遅れるし大丈夫だと思って妊娠することがあるので、注意が必要です。1週間くらい長生きする精子もいます。

自分で排卵を簡単にチェックする方法は?

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一番簡単な方法は、薬局などで販売されている排卵日予測検査薬です。排卵時に検出されるホルモンを尿でチェックするものです。

次回の生理日から排卵日を想定し、その前後で数日間検査するのですが、陽性反応が出ない場合、きちんと排卵ができていない可能性があります。陽性反応がはっきり出て、翌日以降、陰性反応になるようなら、排卵した、と考えていいでしょう。

反応がまったくない場合は、検査するタイミングがずれているか、生理がきていても、排卵していない可能性があるので産婦人科を受診することをおすすめします。

排卵日予測検査薬を「排卵しているかどうか」というひとつの指標として使用するのはいいと思います。

女性ホルモンと妊娠の関係

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女性ホルモンは、主に卵巣から出ています。女性ホルモン値が低いということは、卵巣が育ってないこと。その数値は卵巣機能の指標になります。

また、体重も大きく関係しています。ご存知の方も多いと思いますが、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算される、BMI (Body Mass Index)という指標が大事です。BMI:18.5を切ると痩せすぎで、卵が育たず、女性ホルモンも低下します。なのでBMIは18.5未満にはならない方がいいですね。

脂肪のなかにもホルモンがあるのですが、それは脳に作用します。痩せて脂肪が減ってしまうことで、脳から卵巣を刺激するホルモンが出にくくなってしまいます。
BMIが18.5を切ると、これ以上痩せると命に係わると体が判断し、妊娠しないように脳の作用を止めてしまうことがあります。
万が一生理がとまってしまったら回復するまでにとまっている期間の3倍くらいの期間が必要です。卵巣機能を正常に働かせるには、適度な体脂肪率をキープすること、そして脳を休めることが一番です。

あとは、いろいろ精神的なものも大きく、いろいろ楽しんだり刺激受けたりというのも、脳にはすごくいいこと。単純にリラックスもいいけれど、楽しいことをするというご褒美系も大事にしましょう。

妊娠を希望するあなたへ

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女性の生殖に関しては、心と体がとてもつながっています。

あまり神経質にならないようにしましょう。神経質になりすぎると、女性のからだはすごくデリケートなのでそれだけで排卵日がくるってしまうこともあります。

目安として、28日周期の方なら、生理がはじまった日から10日目から14日目、つまり次の生理予定日の2週間前くらいに、週2回程度パートナーとの性交をもって、できたらいいなくらいの気持ちでいたらいいと思います。

それでももしできない場合は、婦人科の受診、不妊治療専門医に相談することを検討してみてください。35才以上のかたは、半年を目安にされるといいと思います。

船曳美也子先生
産婦人科専門医・生殖医療専門医。現在、大阪・東京で展開する医療法人オーク会にて不妊治療を専門に診療にあたっている。自らも体外受精により44歳で出産の経験を持つ。『あなたも知らない女のカラダ 希望を叶える性の話』(講談社)などの著書がある。

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