あなたの眉、見られてます by ジョバンナ洋子

淡々とした日々に潜むお悩みを、笑いとともに解決するコラム「ま、一杯飲んでベッラ ヴィータよ」。舞台は南麻布の架空のバー「Bar D’Amore(バール ディアモーレ)」。ジョバンナ洋子ママの愛あるトークに癒やされる子羊が続出。第15夜は眉に問題を抱える女子がご来店。さて、今宵はどんなお叱りが繰り広げられることやら。

【第十五夜】大人の顔印象を決める、最重要パーツって?

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ボンジョルノ〜。なんかね〜、珍しく最近パッとしないのよ、気分が。天気のせいかしらね〜、じっとりしてるから。

カラカラ〜ン♪

「一人なんですけどいいですか⤵︎」

あらあら、急に降り出したの? 濡れちゃって。

「そうなんです、踏んだり蹴ったりです。帰り際にクセものの上司から不愉快なことを言われるわ、予定外に雨は降りだすわで」

本当、夏が待ち遠しいわね。あ、鏡とタオル、お貸しするから、少し整えたら?

「ありがとうございます。(鏡を覗き)わ、わ、ヤバいです! ま、眉が・・・」

あはは、確かに眉なし顏になってるわよ。

「それにしてもヒドい顔。今日はそもそも眉のことを相談したくてきたんです」

悩んでいるのは女子だけじゃなかった件

まあ、たいていの人は目元とか唇とかこれでもか、とばかりに、入念に描いたり塗ったりするわけだけど、眉って顔の要所なのに、意外にないがしろにされがちよね。

「そうですよね、サングラスで見えないですけど、ママは自眉が立派そうですもんね、髪の毛量から考えると」

そうね、あんまり眉で困ったことはないけど、やっぱり年齢とともに毛流れに勢いがなくなってきた気がするわ。

「私は若い頃から薄眉で、常に描いてないとどうにも締まらなくて」

そういえば、先週同世代の仕事仲間メンズと集ったの。同郷のイタリアはナポリ帰りのファッション野郎がね、「いや〜、イケメンカメラマンのM氏、覚えてるよね? 久しぶりに会ったんだけど、さすがにちょっと老けてたな、眉薄くてさ」って、さりげなくディスったんだ・け・ど。

「男の人も眉、気にするんですね」

そうよ、でね、見るとはなしにお互いの眉をチェックする感じになって、あ〜ら大変。「俺たちも気をつけないと!」って大笑いよ。

薄眉の救世主、本命はコレ

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「人の振り見て我が振り〜〜ですね。眉って増やせないんでしょうか」

まつ毛用の育毛剤を眉に塗ると増えるらしいって聞いたことあるわ。あと結構汚れてるらしくて。そうよね、髪は毎日洗うのに、眉は洗顔ついでだものね。銀座に眉毛専門のケアサロンがあって、洗ったり、育毛もサポートしてくれるらしいわ。

「最近のメイクがナチュラル傾向なので、実は眉がすごく印象を左右しますよね。特に凛としたかっこいい女には太めの眉が必須。なのに私の眉は朝描いたら昼にはうっすらしてるんです。なにかいいテクありませんか」

ティント眉は使ったことあるかしら? 今、結構話題よ。塗って2時間くらい置いてはがすと、きれいに染まっているんですって。

「それ、気になってました。前に本格的なアート眉をやってる先輩がいたんですけど、人工的に見えて、なんというかカタギ感がなくなるっていうか・・・あれは嫌だなと思っていたけれど、これなら自然に見えそうですね」

私みたいな熟女子世代には、それよりもう少しライトな美眉ペンっていう商品も人気みたい。

「いろんな情報ありがとうございます! 眉くらいでグダグダ言ってないで、新兵器を駆使して頑張ります!」

結局頼りになるのは人の絆

©2018 Lotus Production e 3 Mays Entertainment

ふぅ〜、今日の娘も、ずいぶん小さなことで悩んでたわね〜。最近はニーズに対して、きめ細かい対応策が出ているから、情報収集は大切よね。私もインターネットはもちろん、友達との情報交換を大切にしてるの。今回の眉情報も、仲のいいお仲間から。だからAIとか言ってるけど、結局は人のつながりが大事よね。

あ、人のつながりって言えば、公開されたばかりの『家族にサルーテ!』(http://salute-movie.com)って 映画はおすすめよ。イタリアっぽい家族の絆を描いたドタバタコメディ映画なんだけど、舞台がイスキア島なの! 私も数年前に旅して、すっかりお気に入りになって、また行きたいって思ってるくらい素敵なくつろげるところなの。じゃ、みなさんブオーナ ジョルナータ(よい1日を)!

【今宵の一杯】
ピエトラトルチャ イスキア ビアンコ スーペリオーレ

今回ご紹介する一本は、ナポリの沖に浮かぶイスキア島のワイナリーのもの。ジョバンナ女史も愛するこの島は、華やかなカプリ島とはひと味違い、温泉もあり、気取らない雰囲気で、美味しい魚介を楽しみながらリラックスして過ごせると人気です。

ブドウ栽培は紀元前7世紀からと、長い歴史を持つイスキア島。ギリシャ人がブドウを持ち込み、古代ローマ人が広めていったのだとか。島の西部、フォーリオで熱意ある若者たちがこの伝統を復活させようと興したのがピエトラトルチャ社です。

「イスキア ビアンコ スーペリオーレ」は、数種の土着品種を混合。色合いは麦わらのイエロー、優しいアロマと繊細な果実味を感じさせ、バランスのとれた酸と絶妙なほろ苦さが特徴です。この季節にいただきたい海の幸や野菜とも相性が抜群。出土した壁画や土器をデザイン化したエチケットも、歴史の壮大なロマンを感じさせます。

●Pietratorcia Ischia Bianco Superiore
カンパーニャ州
ビアンコレッラ45%  フォレステーラ45%  ウーヴァ・リッラ5%  サン・レオナルド5%
750ml ¥2,300(参考小売価格)

お問い合わせ先 
フードライナー TEL:078・858・2043

文/ジョバンナ洋子
イラスト/ユリコフ・カワヒロ


ジョバンナ洋子
ナビゲーター
ジョバンナ洋子
移ろいゆく世の中を見守る、元お叱りバー(架空)のママ。本業はファッションエディター。 GINGER Webでの連載も3年目に突入しリニューアル。各地で遭遇する日常の事件をきっかけに感じる新しい価値観を、ユニークに伝えていく。
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