デキる女子の正しい「目標」と「ごほうび」設定とは?

新年や誕生日などの節目や、年次の変わり目に目標を立てる人は多いことでしょう。その際に、目標達成できた時の「ごほうび」をセットで考える人もいるはず。

でも、果たしてごほうびは必要なものなのでしょうか。 もしかしたら安易にごほうびを設定することが、目標達成を妨げたり、目標達成できた時の喜びを半減させたり、あるいは次の目標に挑戦する意欲を低下させる原因になるかもしれません。

今回は、自分磨きがもっと楽しくなる、目標とごほうびの関係性についてお話しします。

ごほうびの効果は短期的!

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Spark GINGER世代なら、プライベートでは貯金やダイエット、仕事なら売上・販売・集客などの目標を掲げているかもしれません。では、それらの目標に取り組む気持ちを高めるにはどうすればいいでしょうか。「100万円貯まったら旅行する」「目標体重になったら洋服を買う」といったごほうびをくっつけると、効果がありそうですよね。

仕事の目標についても、個人的にはごほうびを設定していなくても、多くの会社がボーナスや昇級・昇進といった報奨を用意してくれています。目標達成したらボーナスが出る。だからみんなで頑張ろう!」そんな気持ちにさせてくれるのが、ごほうびを設定する効果というわけです。

でも、その気持ちって長続きするのでしょうか。仮に「ダイエットできたらあの服を買おう」と決めたとして、目標体重になるのに1年かかったとしたら、その時には別の服が欲しくなっているかもしれません。「1年後に売上10%アップできたらボーナス10万円!」といったごほうびも同じ。半年ほどたった時に「10%アップは無理そうだ」とわかったとしたらどうでしょうか。「もらえなくてもいいや」と思ったり、「せめて5万円のバーを中間設定してくれないかな?」などと考えてしまったり。当初の設定した「売上10%アップ」という目標に取り組む気持ちが低下してしまうこともあることでしょう。

たしかに、心理学の研究などによると、ごほうびには目標達成に向けたやる気を高める効果があることがわかっています。しかし、「○○できたら○○がもらえる」というごほうびは、瞬間的にはやる気を高める効果が見込めるのですが、長期になればなるほど効果が薄れていくこともあります。皆さんもきっと、過去に達成できなかったり、途中で諦めてしまった目標があることでしょう。その原因は、ごほうびの設定自体に意識を向けすぎたことにあるかもしれないのです。

ごほうび目当てで努力していないか?

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ごほうびについてもう少し深掘りしてみましょう。

例えば、ダイエットは多くの女性が取り組んでいる目標のひとつです。では、目標体重になった時に得られるごほうびって何でしょうか? 欲しかった洋服を買うこと? う~ん……たしかに、それも大きな要因のひとつですね。ですが、その先にあるのは、スリムになった、キレイになったと実感することなど、結果として周りにモテたりすることだと思います。

この点をしっかり認識しておくことが大切です。「洋服を買う」ことはあくまでもオマケです。「ダイエットに成功する!」という本来の目標と、「洋服を買う!」というごほうびがすり替わってしまうことが、目標達成に失敗する大きな原因のひとつなのです。「ボーナスはいらない。だから売上目標が達成できなくてもいいや」と思ってしまうのがその典型ですよね。それは、本末転倒かもしれません。

今月に入って、今年の目標を達成できたらあれを買おう、あれをしようといった“多すぎる”ごほうびを設定した人もいるはずです。せっかくの機会ですから、今一度その目標を見直してみてください。ごほうび獲得のために努力しようとしていませんか?

私はジムに通っていますが、ジムのすぐ下の1階にはコンビニがあります。トレーニング後には「今日はいつもよりハードなトレーニングをしたし、体重も絞れたから甘いものでも食べたいな」なんて誘惑に駆られます。でもジムに通う目的は、ごほうびの「甘いもの」ではなく体調管理のため、と大好物のプリンの誘惑に必死にブレーキを掛けます(笑)。

目標達成できた時の自分にワクワクしよう!

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目標を立てる際のヒントとして、もうひとつお伝えしたいことがあります。それは、ごほうびを設定することよりも、目標を達成できた時のイメージをしっかり持っておくことの方が大切だということです。

先ほどと同じくボクサーの減量を例に挙げてみましょう。彼らの場合、規定の体重を1gでもオーバーすれば試合に出られません。ですから、食べたいものがあっても我慢しますし、夏場に毛布をかぶってストーブの前で汗を流したりします。それが辛いかといえば、きっと彼らは辛いとは思っていないでしょう。それが仕事として当たり前のことだと認識しているからです。だって……リングに上がれないボクサーはボクサーじゃないですよね。

私たちの生活に置き換えれば、朝起きて出社したり、食後に歯を磨くくらい当たり前のこと。出社するだけでごほうびをもらえる人はいませんよね。ですからボクサーも、減量できたときのごほうびは考えないのです。

では、ボクサーにとって最高のごほうびは何でしょうか。それはもちろん「世界チャンピオン」になること。そして世界チャンピオンになる「目標」を達成して豊かな暮らしを手に入れる「目的」を達成するのです。試合に出れる体と技術を身につけ、1回2回と勝ち徐々に連勝し、いずれは自分の階級を制覇し、世界チャンピオンになるまで本当のごほうびは手に入らないですよね。ただ、ひとつひとつのステップで得られる満足感、達成感自体がごほうびになるなのではないでしょうか。女性が徐々にダイエットに成功して、キレイになったと実感するのと同じですよね。

「こうなりたい」という思いが強いほど、また、そのイメージが具体的であるほど、わざわざ「ごほうび」という設定をしなくても、自然にやる気が高まり、長続きするようになるものなのです。ごほうびがダメ!というわけではありません。「設定する場面」が大切なのです。

話は少し変わりますが、ポケモンGOが流行ったことによって、引きこもっていた人が家の外に出るようになったというニュースがありました。周りの人たちは今まで、何度となく「外に出たらこんないいことがある」と伝えて、どうにか外に出そうと努力してきたはずです。周囲がごほうびを提示するよりも、ポケモンを探したいという個人の自発的欲求の方が遥かに強いことが証明されましたよね。

本人が楽しいと思えば、自然と手が伸び、足が動きます。人ってそういうものです。ダイエットでも貯金でも売上アップでも、目標達成できた時の自分がイメージできれば、ごく当たり前に目標に向かって努力できるようになるのです。目標を立てたら、達成した時の自分を思い浮かべてみてください。「こうなりたい」「絶対になってやる」という思いを具体的に想像するのです。たったそれだけのことで、やる気は高まり、目標を達成できる可能性も大きくなるはずです!

文/杉山将樹

杉山将樹
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杉山将樹
110ホールディングス株式会社 代表取締役 株式会社ほけんの110番 代表取締役 一般社団法人 保険乗合代理店協会 理事 1970年生まれ。 20代は建築設計、30代半ばまでは住宅セールスと住宅業界に身を置き、 35歳より保険業界へ。外資系生保にて新人賞、TOPアドバイザー等多数のコンテストに入賞。 その後39歳で株式会社ほけんの110番に参画、関東支社長・営業本部長・常務取締役を歴任。 2016年11月現在、北海道から沖縄まで全国80拠点以上を展開している。 「with you 1-10―あなたのために1から10まで」をキャッチフレーズに全国を疾走中。人呼んで業界のお洒落番長。東京都港区在住。著書に『死亡保険金は「命の値段」もっともシンプルな保険選び』(幻冬舎)がある。
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