ボーダー柄とは?その魅力から着こなし方まで大解剖!【大人のおしゃれワード】

自分に似合う服を選ぶとき、着こなしを考えるとき、知っておきたいファッション用語やテクニック、今どきの常識を、スタイリスト青木貴子さんが独自の視点を交えながら解説する新連載「大人のおしゃれワード集」

今回は、おなじみボーダー柄にフィーチャーします。(編集部)

スタイリングの完成度を上げる「定番」の底力!

おしゃれをするとき「定番」というのは欠かせない大切な要素です。

たとえばトレンド色の強い服やおしゃれ度が高すぎる服を着るとき、定番アイテムをコーディネートに取り入れることで旬アイテムやスタイリッシュな服がさらにグッと引き立ったりする。定番アイテムには、こなれた着こなし上手に見せてくれる効果があります。

さて永遠の定番の筆頭、ボーダー柄トップス。持っていない人はいないのではないでしょうか? みんなが持っているからこそ、誰よりも上手に着こなしたいものです!

ボーダーは実はボーダーではない⁉︎

さて、ボーダー柄といえば日本人は誰でもあの横縞のシマシマ柄を想像すると思いますが、海外ではこの柄をボーダーとは言わないと知っていましたか?

私たちが思うボーダーTシャツのことはStriped T-shirtと言います。もっと正確に言うと横縞はホリゾンタル・ストライプ、縦縞はバーティカル・ストライプ。そう、横も縦もストライプなのです。

だから外国のお友達に「ボーダー柄が好き(もちろん英語で)」なんて言っても通じないのです〜! どうして日本では横縞をボーダーと呼ぶようになったのか、ホントのところはわかりませんが、まず「ボーダー柄」は和製英語だったという豆知識(笑)。

なぜボーダー柄は人を惹きつけるの?

魅力その1:ボーダー柄はタイムレスである。ずっと前からあるし、これからもあり続ける。みんな小さい頃から着てるでしょ? だから着慣れている=着こなしやすい。それこそゆりかごから墓場まで!というレンジで着続けられる永遠のステディアイテム。

魅力その2:着る人によってまったく違った表情を見せるカメレオンっぷり。カジュアルにもブルジョワにもモードにもボヘミアンにも、着る人の雰囲気や着こなしのテイストすべてにマッチするフレキシビリティがほんと秀逸!

魅力その3:意外性を作り出す、尋常じゃない正統的なフラットさ。その2で触れたようにどんなカテゴリーの服とも合わせることができるので、たとえばトレンド感たっぷりなモード服にド定番のボーダー柄をコーディネートすると、なんとも言えないギャップが生まれます。その結果“上級ハズしコーディネート”が完成! ボーダー柄の持つ正統派なムードが効果絶大だから、誰でもハズしコーディネート上手になれるのです。

ボーダートップス、着こなし上手をお手本に

上記“ハズしテク”を得意としているのがケイトモス。ハードなレザージャケットやファーコート、タキシードジャケットのインにボーダー柄トップスを合わせています。やっぱりキモはミスマッチを上手にチョイスしたような“こなれ感”

もう少しカジュアルかつフェミニンな着こなしならアレクサ・チャンやテイラー・スウィフトあたりがお手本になりそう。

ヘタをするとカジュアルすぎたり凡庸になったりしてしまいがちなボーダー柄トップスですが、2人はちょっとしたサイズ感やボーダー柄のピッチ(幅、太さ)選びやコーディネートが絶妙! ボーダー柄をキュートで可愛い柄に見せてしまうそのバランスは、ぜひとも真似をしたいところ。

ボーダー柄トップスは定番=ベーシックなアイテムゆえに、サイズ感、襟ぐりのデザイン、ピッチなどにこだわることが大切です! 合わせたいボトムスに合うシルエットを選ぶのも、可愛く着こなすポイント。

良品ボーダートップスが必ず見つかるのはココ

©️GINGER2020年4月号

ボーダーと言えばココ!というブランドはセント・ジェームス、ルミノア、オーシバル、アニエス・ベー、A.P.C.、プチバトーあたり。なんといずれもフランスブランド! フレンチシックスタイルにボーダートップスは外せない、ということが一目瞭然でわかりました(笑)。だからブリジット・バルドーやジャンヌ・モローといった昔のフランスの女優さんたちはボーダーの着こなしが上手だったんだ、これもなるほど納得です!

1年を通して使えるボーダートップス。シルエットやピッチ違いで2、3枚持っていると便利です。ブランドによってカジュアル路線、エレガント系など得意なムードが違うので、いろいろチェックしてみてくださいね。

文/青木貴子

【解説】大人のおしゃれワード:ボーダー柄

ファッション用語としての「ボーダー」は、元々は英語のborder(へり、縁)の意から、布地の片端にプリントや織り柄をあしらった「縁飾り」を指します。しかし現在の日本では、広義には横方向の縞模様の総称となっており、多くの場合ボーダー柄=横縞模様、ストライプ柄=縦縞模様として区別されています。英語として正しくは、縦横問わず縞模様はstripe(ストライプ)で、横縞は「ホリゾンタル・ストライプ」「クロス・ストライプ」と呼ぶのが一般的です。(編集部)

青木貴子/スタイリスト
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青木貴子/スタイリスト
ファッション誌、広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。著書『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)では、役立つおしゃれハウツーを指南。お気に入りレシピと器について綴った料理本『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)も人気。ファッションに関するインスタグラム(@takako_aoki_stylist)を開始。ぜひフォローを!
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