参宮橋に誕生した、手打ちパスタとワインが主役の新しいイタリアン——。LENOX HOUSE(レノックスハウス)は、四季に合わせてメニューを組み立て、食材だけでなくその時々の空気感まで皿の上に映し出す。日常に寄り添いながら、大人の感覚を静かに満たしてくれる一軒をご紹介。
四季と日常を味わう新レストラン

新宿からわずか数分。小田急線・参宮橋駅を降りてすぐ、代々木公園の緑と住宅街の静けさが交差する場所に、今春、新しいイタリアンレストランが誕生した。
店の名前は LENOX HOUSE(レノックスハウス)。人気バーガーショップやベーカリーを手がけてきたチームによる新業態は、手打ちパスタとワインを軸にした、カジュアルだけれど中身は本格派のイタリアン。
注目したいのは、日常に入り込む完成度。ランチにも、仕事帰りの一杯にも、週末の食事にも自然にフィットする設計が心地いい。
店内は、ヴィンテージとモダンをバランスよくミックスした落ち着いた雰囲気。ブラウン、ホワイト、グレーを基調に、天然大理石や古材を使った什器が並ぶ。差し色に使われたベビーピンクのタイルが、静かな空間にほどよい柔らかさを添えているのも印象的。
テーブル席に加え、ひとりでも入りやすいバーカウンター、さらに個室も備えているので、どんなシーンでも使えるのが嬉しいポイント。“心地よく設計されている空間”であることが、足を踏み入れた瞬間に伝わってくる。
料理の軸となるのは、店内で手打ちされるパスタ。イタリアと北海道産の小麦をブレンドし、その日の湿度や季節感に合わせた仕上がりを大切にしている。タイミングによっては、席からシェフがパスタを打つ様子を眺められることもあり、食事の時間にさりげなく臨場感を添えてくれる。
特筆すべきは、四季に合わせてメニューを組み立てていること。単に旬の食材を使うのではなく、その時季の空気感や身体の感覚を前提に料理を構成している。特にこの季節は、ホワイトアスパラやグリーンピースを取り入れ、冬から春へ移るグラデーションを、味わいとして表現している。前菜は素材の輪郭が伝わるシンプルさ、メインは白土煉瓦の石窯で高温・短時間に焼き上げるグリルを中心に。少しずつシェアして食べる楽しさもひとしお。
ワインはイタリアを中心に40〜50種ほどを揃え、ソムリエが料理や気分に合わせて提案してくれるのも心強い。グラスでも気軽に楽しめるので、「パスタ1皿とワイン1杯」という使い方も大歓迎という。
ランチタイムは、光が差し込む軽やかな時間。ディナーには、やわらかな照明とワインが、自然と一日の緊張をほどいていく。きちんと食べたい平日の夜や、気心の知れた人とゆっくり過ごすひととき——食事が“イベント”ではなく、生活の延長として深まっていく感覚を体験できるはず。
参宮橋という街の空気に寄り添いながら、季節と日常に馴染む料理と空間が揃う一軒。流行ではなく、感覚で選びたい大人にこそ似合う新店。この春から、四季ごとに訪れる理由がココにある!









