昭和、平成、令和をひた走るジョバンナ洋子ママが、日々感じたことをお届けする連載「ジョバンナ洋子の今日もどこかでパトロール」の第9回。コロナ禍が新しい日常となっている今、どんな過ごし方をすればいいのか、正解を求めている人も多いはず。さて、今月はどんな話が繰り広げられることやら。
パトロールなのにパトロールできない切なさ
ため息はつかないことを信条にしてるんだけど、さすがにこの状況はついても許す。「ふ〜〜〜ッ」。本当にしぶとい、コロナってヤツは。もうほぼほぼ家にいることが日常になって、それにも慣れてきちゃったわよね。この連載のタイトル知ってるわよね? まさかの「今日もどこかでパトロール」よ! 家でおとなしくしてなきゃならないから、パトロールどころじゃなくなったじゃない。企画倒れっていうのよね、こういうの(笑)。
ホントね、1年前にはこんなことになろうとは思いもしなかったわ。去年の今頃は、NY出張に出かけてたのよ。遠い昔のことみたい……。グリニッジビレッジにある、お気に入りのマールトンホテルで、仕事終わりに暖炉前で一杯をやるのが至福のひと時だったわ。そのホテルも今は休業中。
睡眠問題を解決するには?
ところで皆さん、家でどう過ごしてるの? もちろん、出社せざるを得ない人や医療に従事している方は別だけど、自分なりのタイムスケジュールは立てているのかしら。私はね、去年NYから戻って時差ボケのままこういう状況に突入して、なかなか眠れない→朝方寝る→朝起きられないっていう悪循環で、生まれて初めて入眠問題に出くわしたわ。ついに仕事でもやらかしちゃって、どうにかしなきゃと、真偽のほどはわからないけれどYouTubeにアップされてるソルフェジオ周波数528Hzっていう音楽を聞いて眠ろうとしたり、アイマスクしたり、寝酒飲んだり。
いろいろ試した結果、やっぱりお風呂ね。前はカラスの行水的な感じだったんだけど、iPad持ち込んで、ラジオ聞いたり、推しな藤井風聴いたりして、小一時間入ってから眠るようにしたら、ようやく解決したのよ。スパも行きにくい状況だし、ちょうどいい感じよ。
お酒とあての、終わりのない相性探し
最近気をつけてるのはお酒の量。接触はしてないけれど近いところでも感染なんて話を聞くと、嫌でも家にいるしかないから、夜のあてとお酒のマリアージュを楽しみすぎちゃって。前のSTAY HOMEのときは、普段とは違う料理作ってインスタ上げて、なんていうのも新鮮だったけど、本音をいうとちょっとインスタも飽きてきてるしね。寒いからやっぱり赤ワインにいくのよ、もちろんイタリアもの。ぶりとゴボウのバルサミコ煮とか、さつまいもの素揚げに燻製塩かけたりして。あとはイタリア料理人ベリッシモ・フランチェスコさんのテンション高めのYouTube「たねうまtv」を最近よく観てて、スパイスを効かせたレンズ豆のショートパスタもヴィーガンな感じで美味しかったわよ。
憂うより始める
要はなんでもポジティブ変換に限るわね。受け身で現状を嘆いていてもしょうがないし、楽しみは自分でつかみに行くしかないのよ。中途半端に嘘っぽく整えたものより、荒削りでも思いが伝わる“生”なものの方が引き付けられる時代。手始めに話題の音声SNS、ClubhouseとかPodcastでもやってみるのもいいわね。さ、深呼吸して〜、身近なことを楽しみましょ。
●おすすめのワイン
ピコ・マッカリオ バルベーラ・ダスティ ラヴィニョーネ
イタリアでも屈指の高級ワイン産地であるピエモンテ州のなかでも、バルベーラ・ダスティ、バルベーラ・デル・モンフェッラートなどを生み出す地域、モンバルッツォ。今月の一本はそこに本拠地を構え、ピエモンテ州最大の70ヘクタールの畑を所有するワイナリー、ピコ・マッカリオ社の赤ワイン。醸造家のロベルト・オリヴィエーリ、イヴ・グローリの指導により、発酵、熟成が行われています。
この「バルベーラ・ダスティ ラヴィニョーネ」は、バルベーラ種の完熟に最も適した土地のなかでも、海抜約300mに位置し、樹齢40年になるラヴィニョーネ単一畑のバルベーラを使用。濃いルビーレッド色で、チェリー、プラムや赤い実の濃厚で魅惑的な香りが特徴。ストラクチャーがしっかりしていて、複雑でアロマティックな味わいなうえ、余韻が長く続きます。肉の煮込み料理にぴったりです。
Pico Maccario Barbera d’Asti DOCG Lavignone
ピエモンテ州
バルベーラ100%
750ml ¥2,200(参考小売価格)
フードライナー
078-858-2043