変わりゆく世の中を見続けるジョバンナ洋子ママが、街で出会った事件簿をお届けする連載「ジョバンナ洋子の今日もどこかでパトロール」の第6回。秋の深まりとともに、ジョバンナママも徐々に街なかに出かけるなかでいろいろなことに遭遇。さて今月は、どんな事件が待っているやら。
Go To トラベルで徐々に行動範囲も拡大中
ボンジョルノ。感染者数は一向に減少するわけでもないけれど、これ以上経済活動も止められないということで、世の中動き始めてるわね。私もちょっと新種の仕事もあって、半地元の金沢に出かけたんだけれど、週末はそこそこの人出だったわ。紅葉も始まりかけてたし、美術館や新名所もオープンしていて、金沢は何より食のレベルの高さが決め手よね。Go To トラベルを使って平日をうまく絡めれば一泊二日で¥25,000、そこに¥6,000の地域クーポンバックあるから実質¥20,000以内で楽しめるなんてかなりお得。国内ではおすすめよ。やっぱり旅に出かけて、おいしい物を食べたり、新しい発見をインプットしてリフレッシュしたいのが人の常よね。
新時代の正解はどこに?
それにしても、この新型コロナウイルスがもたらした価値観の変化は、なんというんでしょうね、起こるべくして起こったというか、中途半端なものは淘汰されていくのよね。春から夏を過ぎて、秋になった季節の経過のように、すごくショックを受けて外出さえままならない怯えるような状態から、個人単位ではどうにもできないと徐々に諦めにも似た気持ちになり、でもそんななかでもなんとか自分を奮い立たせて一旦はポジティブに考えてみたものの、今は正直また何が正解なのか、わからない状況に陥っているってとこかしら。少なくとも私はそんな感じ。皆さんはどうなのかしら?
自由の意味をはき違えないよう
仕事柄、誰もが知るセレブリティから、個人でお店を営んでる人まで、いろんな人に話を伺う機会があるけれど、多くの人がカテゴライズすることの無意味さを伝えているわ。でもそれってこれまでの常識や制約を取り払ってもっと自由でいいってことでもあるけれど、反面、自分の視点をしっかり持たなきゃならないのよね。
でもね〜、そういう自由を履き違えている輩もいるのよ。びっくりしたわ〜、この間。電車も人もたくさん行き来する都心の駅前でのことなんだけど、信号渡りながらふと目をやると、アラサーの女子がね、マスクを顎にかけて串付きの食べ物をグイッと横に引いて食べながら歩いてたわけ。片手に袋を持って。え? ちょ、今のはお団子なの??ともう一度注視したら、なんと!焼き鳥じゃない!! 令和ってそういうの当たり前なのかしら? あと駅のホームでコンビニの菓子パンを堂々かじってる娘もいるし、自由ってそういう意味じゃないんだけど。それから前々からすごく気になっていたのは、今はもう無くなったんだけど某デパ地下に作られた立ち食いの飲食スペース。買った惣菜をね、パッケージのまま、肘をついて、しかも靴を片足脱いで、公衆の面前でスマホ見ながら一人夕食しているって、世も末と思ったわ。
品性の正体
決めつけからは解放されるべきだけど、自由になることで求められているのは精神の強さ、自分で判断して切り開く強さよね。おしゃれも自分が楽しむ、自分が快適になるためにあるべきものだけど、だからって自分さえ良ければっていう考えはどうかと思うの。その姿は鏡に映さない限り自分には見えないけれど他人の視界には入るのよ。人を不快にさせないマナーは心得てほしいわ。そのうえでの自由だから。価値観が変わろうとする今だからこそ、そういう人としての基本は変わらないよう肝に命じてほしいの。そういう積み重ねが品性につながるから。『「育ちのいい人」だけが知っていること』なんて本が売れているということは、やっぱり品性が必要だということは多少なりとも理解していて、そういう振る舞いに憧れはあるのよね・・・ふぅ〜。
●おすすめのワイン
アニモーゾ
今月はいつもと少し趣向を変え、日本では銀座のブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンだけで提供されるスペシャルな赤ワインをご紹介します。中村倫也さん主演のTBSテレビの新ドラマ「この恋あたためますか」(毎週火曜22:00〜)の劇中でもこのレストランが登場し、話題になったばかり。
今回紹介するのはトスカーナ州のマレンマ地区で有機栽培を行うサンロレンツォ社の赤ワイン「アニモーゾ」です。オーナーのフランチェスカ・エレオノーラがオーガニックワインのスペシャリスト、醸造家レオナルド・サルストゥリと造り出したDOCモンテクッコ。厳選したブドウ品種サンジョヴェーゼのみを使用し、手を加えず本来の味わいを大切にして生産しています。
アンティークルビーのような赤色、ビロードのような口当たり、リッチでバランスの取れた味わい。そして繊細で複雑な香りは、優美かつ素朴な魅力を併せ持ち、中世の貴族の風格が漂います。
エチケットは画家でもあるフランチェスカ氏によるもので、左が雌、右が雄の2羽の関係性をユニークに表現。またこの赤ワインに使わなかったブドウは他社へ販売するなど、環境にも配慮したワイン造りを行っています。
そろそろ風も冷たく感じられるようになり、年末の華やかさが恋しくなる時期。我慢も多かった2020年だからこそ、冬のひとときを贅沢に過ごしてみてはいかがでしょう。ラグジュアリーなブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンの空間で、数々の受賞歴を持つエグゼクティブシェフのルカ・ファンティン氏がつくり出す美しいイタリア料理に、この「ヴィーノ アニモソ」が格別なハーモニーを生み出し、忘れえぬ時間を生み出してくれるはずです。
Animoso
トスカーナ州
サンジョヴェーゼ100%
750ml ¥18,000(税・サービス料別)
ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン
TEL:03-6362-0555
https://www.bulgarihotels.com/
輸入発売元
フードライナー
https://www.foodliner.co.jp/