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TRENDLIFESTYLE

2020.01.28

冬の都会で極楽発見! by ジョバンナ洋子

令和とともに大きく動き出している世の中の動向を、笑いと涙ととともにお伝えするコラム「ま、一杯飲んでベッラ ヴィータよ」。舞台は南麻布の架空のバー「Bar D’Amore(バール ディアモーレ)」。2020年を迎え、ジョバンナ洋子ママのお叱りトークも心なしか突っ込まない系にシフト中。第22夜は、温暖化傾向と言えど、体と心が冷え込む子羊がご来店。さて、今宵はどんな指南が繰り広げられることやら。

ジョバンナ洋子

【第二十二夜】いろいろお寒い時期の対策って?

ボナセーラ。今年は暦のせいかしらね〜、1月が長くて、お正月ののんびりムードの記憶なんて遠く彼方だわ。どうやら今年は運勢的にも大きく動いていく、時代の変わり目らしいから、私もいろんな新しいプランを考えてるのよ〜。

から〜ん、「席、空いてますか?」

あら、いらっしゃい。おひとり? カウンターへどうぞ。

「はい・・・・・・。とりあえずカプチーノとかいただけますか?」

まあ、いいけれど、お酒じゃなくても。それにしてもなんだか冴えない表情ね。

ジョバンナ洋子

(c)ZephyrMedia/Shutterstock.com

「はぁ、ちょっと疲れちゃって。毎日頑張って働いてるんですけど、財政的に生活もいっぱいいっぱいだし、仕事もなんていうか先が見えないっていうか・・・・・・」

あらあら、でもそんな風に思っているのは、あなただけじゃないと思うわ。たぶんね、この閉塞感は星回りのせいよ! そう思いましょ。

「ジョバンナさんは、こういう時どうやってメンタル保ってるんですか?」

そうね、基本どっか能天気だから、うまくいかない時は少し止まって、全体を俯瞰して静かに風を読むようにしてるわ。あとは、あなたたちと一緒よ。お気に入りの占いを見るようにしたり!

「意外です、占いなんて。おすすめあります?」

私はもうね、20年規模でオスカー&ジョナサンのケイナー・ホロスコープには絶対の信頼を置いているのよ。今日の予報も、ホントわかってるわ〜って感じだったわ。ぜひサイトを覗いてみて。

コスパのいい下町ツアーのすすめ

「そんなこんなでお財布事情も厳しいんですが、この寒い時期に低予算で楽しめることってあります?」

もちろん、あるわよ! この間決行した下町半日ツアーはおすすめよ。下町の中でもニッチな両国〜錦糸町界隈を巡ったの

ジョバンナ洋子

Licensed by Getty Images

「両国〜錦糸町って行ったことないかも」

両国駅からすぐのミシュランを取っている日本蕎麦「ほそ川」でざるそばを食べて、「すみだ北斎美術館」で北斎のアートと絵に捧げた人生をじっくり堪能。それから「両国湯屋江戸遊」っていうスーパー銭湯で、ジャグジーとか高濃度炭酸泉とか、ロウリュウのサウナもあって、岩盤浴にマッサージに温まりまくり、ほぐしまくり。ここまでは両国駅から5分圏内で動けるの。最後に少し移動して錦糸町の「ヴィヌス」で南インド料理のスパイスでまた温まって解散よ。

「すごい充実してますね。巡ってみたいです!!」

1万円あればお釣りが来るわよ。あとは東京からなら、伊豆、熱海、箱根あたりの日帰り温泉もいいわよね。とにかく落ち込み気味のときは温まるに限るわよ。温泉、スパイス料理、おでん、鍋・・・・・・考えただけでもいろいろあるわ。

世界の温泉事情

意識してなかったけど、私、温泉好きなのかもしれないわ。海外でも温泉探して出かけるし。最近フィンランドみたいな本格的なサウナも流行ってるわよね。

「そうなんです。ちょっと気になってました」

そうそう、これは前にも軽くお伝えしたことがあるけれど、ドイツのフュッセンっていう田舎町の温泉、クリスタルテルメが面白かったわ。1階は水着着用の温泉プールが屋内外にいくつもあって、カウンター付きのプールでお湯に浸かったままお酒も飲めるのよ。

「へえ〜、でも悪酔いしそう」

ジョバンナ洋子
海外の温泉はぬるいから大丈夫よ。それで2階にもプールがあったから上がってって、同じように水着を着たままくつろいでたの。でも、そのうち裸の男女が視界のなかに入ってきて、「あらま♡」なんて呑気に思ってたら、これまた全裸のメンズに「ここは水着脱がないとダメだからね!」って注意を受けて。よくよく見渡したら、日本のお風呂みたいに全員生まれたままの姿で、しかも男女混浴だったっという(笑)。

「それはびっくり体験でしたね」

そうなのよ、思い出深いアクシデントだったわ。別に海外じゃなくて東京でも、最近は各所にお手頃な温泉ができてるし、サウナ好きも増えてるじゃない。まずは悩んでないで、近場でお風呂を探して、ゆっくり温まってリフレッシュして。

くつろげる理由は脱スマホだった!

ジョバンナ洋子

(c)PR Image Factory/Shutterstock.com

さすがにちょっと問題よね、この不寛容な時代。他人様の不道徳行為とかを風紀委員みたいに、とやかく言ってる場合じゃないのよ。今日のお嬢さんじゃないけれど、日本は20年近く賃金体系が変わってないらしいし、気が付いたら心も懐も貧しい・・・・・・なんてことにならないかしら。このなんとも言えない窮屈感が星の回りによるものだと信じたいわ。

せめてもそんな状況をひととき癒やしてくれる温泉って偉大よね。しかも東京のど真ん中で楽しめるなんて! 温泉の良さって温まってゆったりできることに加えて、スマホが持ち込めないことが大きいと思ったの。現代人は気がつかない内にスマホが体の一部みたいになっちゃってるから。楽しく食事してるときでも、一通のLINEやメールが土足でメンタルを侵害してくる経験は誰しもあるはず。スマホを手にしていないときは、そういう邪魔が入らない自分だけの時間だから。

【今宵の一杯】
ポッジョ・レ・ヴォルピ ローマ

ジョバンナ洋子
今月の一本はぶどう品種モンテプルチャーノを主体とした赤ワインで、その名もローマ。今から100年前、創始者で現オーナーの祖父であるマンリオ・メルジェがワインとオリーブオイルの計り売りの生産販売を始めたことに端を発し、その後、息子アルマルド、孫フェリーチェへと受け継がれ、代々家族経営でワイン造りを行うポッジョ・レ・ヴォルピ社の銘柄です。

ジョバンナ洋子
ジョバンナ洋子

信念は「誠実に働く人間の努力に報いてくれる土地で生産をしている」。海風の影響を強く感じさせる丘陵地帯に位置する砂の多い火山灰土壌で生まれたぶどうの特性を生かし、高品質のワインを提供しています。凝縮感のある赤い果実やスピリッツに漬け込んだチェリー、赤い花びらや地中海の低木の茂みを思わせる香り。上品なタンニンで調和とれたエレガントな味わいです。赤身のステーキやアマトリチャーナなどしっかりしたまさにローマ風のイタリア料理にも合う赤ワインです。

Poggio Le Volpi- Roma
ラツィオ州
モンテプルチャーノ50%、シラー30%、チェザネーゼ20%
750ml ¥2,500(参考小売価格)

フードライナー
078-858-2043

TEXT=ジョバンナ洋子

ILLUSTRATION=ユリコフ・カワヒロ

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