先月からスタートした新連載「ま、一杯飲んでベッラ ヴィータよ」は、日常を目一杯楽しむためのアレコレを、愛のお叱りメンター ジョバンナ女史がピリ辛トークでレクチャーする企画。舞台は女史がママを務める南麻布の「Bar D’Amore(バール ディアモーレ)」。
第2夜はカウンター鮨にデビューしてみたい!と企む無謀女子がご来店。さ、この季節にぴったりなイタリアのスパークリングワイン片手に、大人の洗礼を受けてもらいましょ!
梅雨を吹き飛ばす、食と酒
ボナセ〜ラ。梅雨時期って、ホント不快指数が高いわよね。雨が降ると靴のおしゃれに制限ができちゃうから、着る服もピリッとしないし、どうも決まらないのよね。それに湿度が高いと、食欲も微妙に落ちるっていうか・・・・・・。だから今日はこのところ、ちょっとしたブームになっている“フランチャコルタ”っていう、イタリアのスパークリングワインでスキっと喉を潤してもらおうと思って。あら、お客さんだわ。
【第二夜】カウンター鮨にデビューするなら・・・・・・
いらっしゃい、おひとり?
「とりあえず。間に合えば友達が合流します」
じゃ、まだ絶賛オープンキャンペーン中だから、ウェルカムドリンクをサービスするわ。アナタ、“フランチャコルタ”って知ってる?
「前にイタリアンレストランで勧められて飲んだことあります! 泡のキメが細かくて美味しかったです。それなのにシャンパンよりお手頃価格で驚いた記憶が」
あら、“フランチャコルタ”を知ってるなんて、見た目によらず結構やるじゃない。グルメなのね、アナタ。
「食べることが大好きで、日々開拓してます。でもビストロとかバールとか気軽な店が多くて。ジョバンナさん、こういうジメッとした季節って、急にお鮨食べたくなりません?」
わかるわ〜。あのキリッとした緊張感と清潔感のある空間、芸術的なにぎりの技、それに酸味がなんともいいわよね。
「ですよね、でもなかなか敷居が高くて、二の足を踏んでしまって。どんな店を選べばいいんでしょう? ボッタクられないかとか、お財布も心配ですし」
鮨+ステーキ?! ジョバンナ女史の豪快武勇伝
フフフ〜、思い出したわ〜、ある意味、仲間内で語り草になってる経験を。
「え? どんなエピソードですか? 興味あります!」
聞いちゃう? 仕方ないわね。10年以上前かしらね。だから今振り返ると、ちょっとバブリーな話よ。私みたいにガシガシ働く今どきのご婦人同士で「頑張って働いている自分へのご褒美にお鮨行こう!」ってなったわけ。
「ごちそうしてくれるような、おじさま連れではなく???」
そういうヨコシマさもお色気もなくて、そこは健全な自力派なの。で、カウンターを陣取って、あれやこれやと握ってもらってたわけ。イメージ的に入りやすいと選んだホテルのお鮨やだったから、サイドメニューも豊富で、連れが急に「ステーキもありますよ、食べたくないですか?」なんて調子に乗って言うから、私も「じゃ赤ワインも!」って・・・・・・。
「あぁ・・・・・・仕上がっちゃったってことですね」
そうなのよ、思い切り上機嫌になっちゃったのよね〜。「お会計お願いします」って、金額見て二人で目玉が飛び出そうになったわ。冷や汗ものよ。
教えて! 高級お鮨の穴場アドレス
「ジョバンナさん世代ならではの豪快さですね。私たち堅実世代なんで、そんな無謀なことできないですもん」
そうやって、私たち昭和世代を旧人類みたいに白い目で見るのはおやめなさい!!
「す、すみません(汗)。本当は羨ましいんです。背伸びしてもそういう高級鮨に行って、大人の遊び入門を体験してみたいです!」
失敗も大事なんだけど、なかなか今どきの現実的にはね。代わりに最近お財布に優しいお鮨やを教えるわ。手始めはランチね、ホテル鮨ならパレスホテルの鮨かねさか、マンダリンの鮨そらなら税込み8,000円くらいね。あと教えたくないけど、有名店、久兵衛のランチも実はお得よ。
「夜、おすすめのお店もありますか?」
銀座のすし晴海は、付出し2品、焼物、にぎり10貫、お椀、デザートで10,000円強の明瞭価格よ。しかも今アナタが飲んでる“フランチャコルタ”のカ・デル・ボスコとのマッチングも楽しめるのが、うれしいの。和食にも合うのよ。
「お鮨にスパークリングワインですか? そのマリアージュ、絶対試してみたいです!」
行く時に、板さんの心意気に合う品格と清潔感のあるおしゃれをしていくべき。強い香水も厳禁よッ。
知っていれば通っぽい“フランチャコルタ”って?
フランスのシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式で作られる、イタリアのスパークリングワインが“フランチャコルタ”よ。ミラノから小一時間の北イタリア・ロンバルディア州のイゼオ湖周辺のフランチャコルタ地域で、厳しい基準を満たしているワイナリーのみが名乗れる呼称なの。60年代から研究を重ね、現在ワイナリーは100以上もあるらしいわ。イタリアの地元愛はあっぱれね。
しかも“フランチャコルタ”はミラノファッションウィークのオフィシャルパートナーを7年も続けているの。昨秋ローマのドーリア・パンフィーリ宮殿で行われた世界的に有名なチャリティーイベント、セレブリティ・ファイト・ナイトでも、今回紹介する“フランチャコルタ”を代表するワイナリー、カ・デル・ボスコのワインが振る舞われたっていうから、セレブもお墨付きってことね。上質で特別感があるのにプライスも手に取りやすいのはうれしいじゃない。もちろん私も大好きなのよ〜!
【今宵の一杯】
カ・デル・ボスコ フランチャコルタ DOCG ブリュットキュヴェ・プレステージ
主たるブドウ品種にシャルドネ、もしくはピノノワールを使う“フランチャコルタ”。カ・デル・ボスコ社の顔とも言える、この「カ・デル・ボスコ キュヴェ・プレステージ」はシャルドネを75%使用。134区画もの自社畑の厳選されたブドウのみを厳選し、28ヶ月の熟成を経て作られています。複数年のブドウをブレンドするノンヴィンテージとして2008年のデビュー以来、こだわりの醸造法から生み出される繊細な発泡と上品な味わいで、“フランチャコルタ”の代名詞的存在に。
またこのワイナリーは、各所にアートが飾られているのも特徴。味はもちろんのこと、ぽってりとしたフォルムの印象的なボトル、品質保持のためにボトルに巻かれたオレンジ色のUVカットシートなど、イタリアならではのアーティスティックなセンスも人気に一役買っています。10周年を迎えた今年、特別にデザインされたアートなボトルラベル版を限定発売。夏に向け、ボタニカルなデザインがテーブルを華やかに彩ってくれることでしょう。
Ca’ del Bosco
Franciacorta DOCG Brut Cuvée Prestige
ロンバルディア州
シャルドネ75% ピノビアンコ10% ピノネロ15%
750ml ¥4,800(通常ボトル) 750ml×6 ¥30,000(10周年限定ラベルは750ml6本入りセットのなかの1本として発売) *いずれも参考小売価格
フードライナー
078-858-2043