ファッションエディター&ライターの江口暁子さんの連載。日々のセレブウォッチから読み解いたトレンドをご紹介。今回は、ファッショニスタが夢中になっているビーサンに注目!
子役出身セレブ、オルセン姉妹がデザイナーを務めるザ・ロウは、15周年を迎えた今もなお、モード界で圧倒的な支持を集める人気ブランド。この夏もケンダル・ジェンナーをはじめ、数多くのおしゃれ有名人がこぞって愛用しています。なかでも昨年からロングランヒット中なのが「Ginzaサンダル」。“銀座”という名前の通り、日本をイメージしたビーチサンダルで、いわゆる“ビーサン”とは一線を画す、クールなルックスが人気の秘密。リュクスな素材感と旬な厚底の進化系“ビーサン”に、ファッショニスタは夢中のようです。
エルザ・ホスク
レザーの「Ginzaサンダル」のホワイトを愛用しているのは、スーパーモデルのエルザ。この日はブラトップとミニスカートの露出度高めなコーデに合わせて、足元からヘルシーなオーラを発揮。エコバッグまでお揃いのロマンティックな花柄セットアップはNYブランド、ヘビー・マナーズのもので、甘いピンクシャツをルーズに羽織って、トレンドの着こなしに仕上げています。タウンでブラトップは難しいですが、ビーチやプールで水着の上にビッグシャツを羽織るスタイリングは、今季ぜひトライしたいですね。
クレア・ローズ
アムステルダム出身のデジタルインフルエンサー、クレア。ベーシックな白シャツをラフに着くずしたハンサムなモノトーンコーデに、レザーの「Ginza」サンダルのブラックでクールなエッセンスをプラス。都会にも似合うリュクスなビーチサンダルが、パリ発ブランド、イロのきれいめシンプルなショートパンツとも相性抜群ですね! ブラックレンズとフレームで存在感のあるフェラガモのサングラスでパンチを効かせながら、トリー・バーチのクラシカルなミニバッグでさらりとエレガンスを添えています。
ブリタニー・バースゲイト
ミニマルコーデをこよなく愛するイギリス人クリエーター、ブリタニーは、昨年からブラックとホワイト、色違いで「Ginzaサンダル」を愛用中。この日はダークトーンでまとめたモードなパンツルックに、ブラックの「Ginzaサンダル」でぬけ感を演出しています。オーバーサイズな5分袖シャツもザ・ロウのもの。パリ発サンドロのワイドパンツがまるでセットアップのようになじんでいて、エフォートレスな雰囲気たっぷりですね。ジル・サンダーのシンプルトートでミニマリストらしくフィニッシュ。
アレクサンドラ・ペレイラ
スペインの人気ファッションブロガー、アレクサンドラ。白の「Ginza」サンダルをALLホワイトで取り入れるのがお気に入りで、白のパンツスーツに合わせていたことも。バリ島のカフェでは、ボディラインを強調するザラのボタンダウンワンピに合わせて、カジュアルなハズシにしています。シャネルのチェーンバッグも白で揃えて、女っぽいハイ&ローコーデに。アクセントにしたハットは、マイアミでデザイン、エクアドルでハンドメイドされているサステナブルブランド、アルテサーノのもの。
モニーク・デイル
ロンドンで活躍するスタイリスト兼ブロガーのモニーク。昨年からブラックの「Ginzaサンダル」をヘビロテ中で、マニッシュなパンツからフェミニンなワンピにまでフル活用! この日はボリュームシルエットでスカート見えするマラ・ホフマンのワイドパンツを、シャープなトングサンダルですっきりと着こなしています。クロップド丈で腰高に見えるミュジエ パリのレースブラウスでスタイルアップしながら、旬なクロワッサンバッグはあえて重めな色を選んで、淡い配色を引き締めるテクもさすが。
いまやファッショニスタの定番ともいえる、ザ・ロウの「Ginzaサンダル」。“ビーサン”といえば、手抜きでラクする代表サンダルのようなイメージもありましたが、この夏は、きれいめで厚底の格上ビーチサンダルに注目したいですね。おしゃれインフルエンサーたちのように、甘辛MIXしたり、都会派なスタイリングにも取り入れたり、一歩上いく“ビーサン”スタイルを楽しんでみませんか?
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