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TRENDFASHION

2021.04.25

“きちんとしない”が新ルール!「シャツ」はルーズに、カジュアルに

ファッションエディター&ライターの江口暁子さんの連載。日々のセレブウォッチから読み解いたトレンドをご紹介。

シャツコーデ

(c)Mauro Del Signore/Shutterstock.com

ファッションは定番こそアップデートが必要と言われますが、今シーズン、新たな魅力を発揮している定番アイテムといえば「シャツ」。男性のワイシャツのイメージからも、きちんとした印象がありながら、襟を抜いたり、袖をまくったりと“こなれ”テクが浸透して、いまではすっかりカジュアルにも欠かせないアイテムに。今シーズンは特にビッグシルエットシャツがトレンドとして注目を集めているほか、ちょっとルーズでカジュアルな着こなしがインフルエンサーの間でブームになっているようです。

エイミー・ソング

エイミー・ソング
元祖ファッションブロガーとして有名なエイミー。大胆なV開きのプリーツシャツは、自身のブランド“ソング・オブ・スタイル”のもの。彼女のようにシャツの裾の片側だけをインして、アシンメトリーなアクセントをつけるのは、最近ファッショニスタの間で人気の着こなしです。エイミーは70年代風な色落ちデニムにホルスタイン柄ミュールを合わせて、さらりとインパクトをプラス。キュートなアニマルイラストが描かれたワンハンドルのクラシカルなバッグは、ルイ・ヴィトンの2019年リゾートコレクション。

エミリー・シンドレフ

エミリー・シンドレフ
おうちコーデを続々とInstagramにアップしている、コペンハーゲン在住の人気スタイリスト、エミリー。この日はボーイズライクなシャツをゆったり着こなして、リラックスムード。ロエベのロゴが入ったレザーパッチポケットが存在感たっぷりですね。切替になった裾がユニークなプラダのクロップドデニムを合わせて、モードカジュアルに仕上げています。足元はエレガントなホワイトパンプスで、きれいめシンプルに。こちらはパリ発ベッティーナ・ヴァーミリオンとエミリーのコラボ靴。

クロエ・アルシュ

クロエ・アルシュ
フレンチファッションのコンサルタントで自らのブランドも手掛ける、おしゃれエリート、クロエ。ボックスシルエットのレザーシャツはイギリス発ブランド、スタンド・ストゥディオのもの。一番上のボタンだけ留めて、エフォートレスな雰囲気を演出しています。シャツを引き立てるホワイトパンツは表情のある素材でニュアンスを出して、ただのモノトーンで終わらせないのがさすがですね。シャネルのチェーンバッグは最旬カラーのグリーンを、また足元にはコンフォートサンダルを選んで、トレンド感をアップ。

ジュリー・サリニャーナ

ジュリー・サリニャーナ
身長152㎝と小柄なファッショニスタとして知られるLA在住インフルエンサー、ジュリー。パステルカラーが春らしいオーバーサイズのピンストライプシャツは、爽やかなホワイトのバイカーショーツでバランスよくスタイリング。胸元は開け気味に、袖もまくって、ぬけ感を出しています。こちらはおなじみザラのもの。ディオールの「30モンテーニュ」バッグはクロスボディにして目線を上げつつ、アディダスのカラフルなライン入りハイカットスニーカーとソックスで思いきりスポーティにフィニッシュ。

クセニア・アドンツ

クセニア・アドンツ
自身が起ち上げたサステナブルブランドのクリエイティブディレクターを務める、ドイツの人気インフルエンサー、クセニア。メゾン・ヴァレンティノのビッグシャツは袖をまくって、ラフに。ちらりとショートパンツをのぞかせながら、夏に向けて注目度急上昇中のトングサンダルを合わせて、カジュアルにまとめています。眩しいホットピンクのシャツとパープルのサンダルのカラーMIXがさりげなく効いていますね。軽やかな素材感にゴールドスタッズが光るワンハンドルバッグはヴァレンティノ・ガラバーニ。

今季はちょっとルーズに、ますますカジュアル化が進むシャツは、ラグジュアリーブランドでも推しの注目アイテム。ビッグシャツとミニマルなボトムスで作る、逆三角形シルエットも新鮮ですね! 手持ちのシャツも、ボタンを少し多めに開けてみたり、裾を片側だけボトムスにインしてみたり、ファッショニスタの最旬テクを駆使して、今っぽさをアピールしてみてはいかがでしょうか?

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TEXT=江口暁子

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