GINGERエディターの「今、これが気になる」アイテム。今回は、MICHA(ミュシャ)の1周年記念のボトルをご紹介。
『ランスの香水:ロド』に描かれていた香水があなたの手元に
秋になると芸術に触れてみたい…という気分が高鳴るのはなぜでしょうか? この秋も数多くの展覧会が予定されていますが、そんななか、日本でも愛され続けている芸術家のひとりが「アルフォンス・ミュシャ」。
1860年、チェコの南モラヴィア地方に生まれ、アールヌーヴォーの頂点を極め、パリに出て1894年にサラ・ベルナールのためのポスター「ジスモンダ」で一躍有名に。その情緒的で装飾性が高く流麗な曲線を駆使した美しい作品は、浮世絵からも影響を受けていたそう。演劇、美術展商品広告のポスターや、装飾パネル、リトグラフなどの作品を発表し、その独自の作風はグラフィックアートの分野を超えて宝飾品、家具、彫刻においても芸術性を高く評価されていました。
芸術家 ミュシャをリスペクトし、昨年にミュシャ財団初の公認ブランドしてスタートした「MUCHA」。数々の作品からインスパイアされた香りは、フレグランス好きだけでなくそのボトルの佇まいに魅了された人も多数。
そのブランド1周年を記念しミュシャが初めて手掛けた広告ポスター『ランスの香水:ロド』に描かれる香水の復刻ボトルを120年以上の時を超えて、“1st Anniversary Collection”としてオリジナル復刻し発売する。当時販売されていたものは、先端を折って使用するタイプのアンプル管でできていたそうですが、今回はポンプ式の設計と当時のボトルを最大限に活かし、透明なポンプと特殊素材のノズルを採用。さらに、キャップの装飾やラベル裏面のプリントなど細部に至るまで120年前の仕様を緻密に再現。まるで当時の製品が、現代版の‟ロド”として蘇ったようです。
香りは甘くほろ苦い金木犀をイメージ。成熟してとろけるオレンジとペアーにはじまり、優美なオスマンサスそしてローズとフリージア、ラストはパチュリとムスクがしっとりと燻ります。ミュシャの描く優雅でエレガントそしてノスタルジックな世界を、嗅覚、視覚から感じ取ってみませんか。
MUCHA
alphonsemucha.jp