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TIMELESSPERSON

2026.01.28

松井玲奈「執筆は大変だけれど、整う」最新エッセイで綴られる“幸せ”の視点

俳優、そして作家として活躍する松井玲奈さんのエッセイ『ろうそくを吹き消す瞬間』が1月30日(金)に発売! 日々の小さな景色をすくい取るように描かれたエッセイは、心がほぐれて共感したり、クスッと笑ったり。そんなオール書き下ろしの一冊について、松井さんにお話を伺いました。

松井玲奈の“幸せ”が詰まった心ほどけるエッセイ

ダブルリング¥30,800、シングルリング¥14,850/ともにリフレクション(THE PR) その他/スタイリスト私物

――作家として精力的に活動される松井さんですが、そもそも本を出版することになったきっかけを教えてください。

7年ほど前、当時のマネージャーさんがSNSやブログに書いていた文章を読んで「書くことが向いているかもしれない」と言ってくださったんです。最初は、「自分が物語を書くなんて無理です!」と言っていたのですが、周りの方たちが「やってみなよ」と背中を押してくれたので、一度飛び込んでみて、自分に合っているかどうか見極めようと思いました。書いてみたら、物語を作ることもエッセイを書くこともすごく好きだと発見できたので、当時その環境をつくってくださった皆さまに感謝でいっぱいです。

――その結果、3冊目のエッセイが! 『ろうそくを吹き消す瞬間』はどんなエッセイですか?

旅行に行った写真や楽しかったことをSNSでシェアしようと思ったときに、「それって幸せ自慢になってない?」と言われたことがあって、すごく衝撃を受けたんです。確かに、今でこそSNSで発信することが日常になりつつありますが、昔は家族や友達だけに伝えるもっと個人的なものだったなと思って。その気づきがきっかけで、今回のエッセイでは目に見えない、形になりづらい感覚にフォーカスを当てたいと思いました。

――日常のなかで幸せをキャッチするために心がけていることはありますか?

常に受け取る気持ちを持つことです。自分の心に余裕がないと、人からサポートしてもらったり良い作品を観たときなどに、心が動かなくてネガティブになってしまいがちなので、少しでも余白を持てるようにしています。

――執筆中に、幸せとの向き合い方に変化はありましたか?

やはり、幸せは誰かから与えてもらっているものだと気づきました。それぞれに幸せについての認識があると思うので、自分軸で大切にしたいと思っているものを守っていきたいです。これからは自分のなかにある小さな幸せを、エッセイという形にしたりして発信できたらいいのかなというふうに考えています。

――連載をまとめた前作とは変わり、今回は全編書き下ろしですが、執筆後はどんなお気持ちでしたか?

連載は「いつまでにどれくらいの文量をあげる」ときっちり決まっていて、それが自分に合っているなと感じていたので、今回の自由度の高さに最初は戸惑いました。なんだか大海原に船でどんと漕ぎ出してしまったような気持ちに…。1ページ未満のすごく短いエッセイを差し込んだのですが、それは挑戦でした。ぎゅっと凝縮するからこそ伝わることがあったり、全体を通してリズム感が出たり、ずっとやってみたかったことだったので挑戦できてよかったです。最初は船の漕ぎ方がわからないと思っていましたが、最終的には自分の力で行きたい目的地まで辿り着いたような気持ちです。書き下ろせて達成感でいっぱいです。

――文章を書く際のこだわりはなんですか?

擬音を入れることでしょうか。「パクパク食べる」や「とろっと溶ける」のように、擬音が入ることで読んでくださる方の肩の力がふっと抜けるような感覚になるのではないかと思っていて。一緒に楽しんでいただけるように、あまり難しい言葉を使いすぎずに、自分の感覚のまま書くようにしています。また、基本的に書いた文章は声に出して読むようにしています。書く文章と読む文章はリズムが違うので、その違和感がないように声に出すようにしています。

――また、エッセイのアイデア源はなんでしょうか。

小説や映像、舞台など、面白いものに触れたときは、いちばん創作意欲が湧きます。刺激を受けると「私も良いものを作りたい」という気持ちが自然と湧いてくるんです。また、日常を綴っているので、人に会ったときも書きたいと思うことが多いです。「今日友だちと話したことをエッセイに書いたら嫌がられるかな」と葛藤することも(笑)。でも友だちと話していると気付かされたり考えさせられたりする部分があるので、すごく刺激をもらっています。

――一方で、俳優としても大活躍していますが、作家と俳優のお仕事が作用し合うと感じるときはありますか?

元々、脚本に対するリスペクトがあったのですが、今まで以上に強くなりました。ゼロから1を作る作業はすごく大変ですし、自分がこだわりを持っているのと同じようにひとつひとつにこだわりがあるからこそ、尊敬の念を持って脚本に向き合うようになりました。あと、これは良い部分であり悪い部分でもあるのですが、ストーリーを分解することがクセになって(笑)。自分が書くときに起承転結を意識したり展開をすごく考えるので、物語を観ていても「ここでこの人が出てくるということは…怪しくない?!」「きっと主人公はこのステップを踏むんだよね」と先を読んでしまうことが。まっさらに楽しむための切り替えが難しいこともあるので勉強だと思って向き合っています。

――そう思ってしまうと、大好きなエンターテインメントもその気持ちが薄まってしまうことはないのでしょうか?

それは全くないです! 新しいものに触れることがすごく楽しいと感じるので、いろいろなものに挑戦したいと思っています。正直、その作品が面白くても面白くなくても刺激になるんです。たとえば、自分に合わなかった作品があっても何度も観に行って、なんで合わなかったかを分析するのが好きなんです。「このストーリーラインが嫌だった」「このセリフが引っかかっている」とか、反対に高評価のレビューを読んで、なぜそこに自分が到達できなかったのかをノートにまとめるんです。人が良いと思っているものが同様に楽しめなかったという事実が悔しくて…(笑)。

――ある意味、ストイックですね(笑)。そんな松井さんがエッセイという形で発信されることには、どのような意図がありますか?

執筆は、自分のなかに溜まっているものを出して整えて、リセットしていく作業という感覚です。書くということは大変だけれど、調子がいい。書きながら整っていくのが面白いなと思いますし、SNSなどで断片的に切り取られがちな現代だからこそ、自分の思っていることを正しく伝えたいと思っています。また、今作に関しては、「私はお芝居をずっと続けていきたいですし、書くこともやめたくない」と決意表明できたのが大きな出来事かなと思います。

――最後に、楽しみにしている方にメッセージをお願いします!

今作の表題にもなっているのが誕生日のお話で、装丁もケーキをイメージしたようなイラストを表紙に使わせていただいているのですが、自分にとって今回の作品は本当に特別です。本ができたというより生まれた、書いている時間もまるで子供を育てているような、そんな感覚。きっとお店に並んだ瞬間が本の誕生のときだと思うので、ぜひこの本が生まれたことを一緒に祝って手に取っていただけたら、そして大切な人のお祝いにプレゼントして選んでもらえるような本になったらうれしいです!

松井玲奈『ろうそくを吹き消す瞬間』

¥1,760/KADOKAWA刊

茹でたかまぼこの味に惚れ惚れしたり、たった一輪の花が世界で一番特別になったり。 どうしようもなく苦しい瞬間も、愛しくて思い出せば少し切ない過去も、幸せと呼べる時間は人それぞれ。 失くしたくない記憶をそっと包みこんで、今手のひらにある日常を綴ったエッセイ第三弾。
kadokawa.co.jp/product/322508001029/

松井玲奈(まついれな)
1991年生まれ。愛知県出身。俳優、作家。舞台、テレビドラマ、映画など幅広く活動する。著書に小説『カモフラージュ』『累々』 『カット・イン/カット・アウト』、エッセイ『ひみつのたべもの』『私だけの水槽』がある。 
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Instagram @renamatui27
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THE PR 03-6803-8313

PHOTO=TOWA

STYLING=船橋翔大

HAIR & MAKE-UP=菅井彩佳

TEXT=GINGER編集部

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