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TIMELESSPERSON

2024.07.14

楽しいアイデアの宝庫。Kis-My-Ft2のドームツアー。東京ドーム公演をレポート【後編】

Kis-My-Ft2が全国3大ドームツアー『Kis-My-Ft2 Dome Tour 2024 Synopsis』を開催中! 10枚目のオリジナルアルバム「Synopsis」を引っ提げ、ゲームをコンセプトにした遊び心たっぷりのステージでファンを魅了した。取材に伺ったのは、東京ドーム公演最終日の7月7日。公演前の囲み取材をレポートした前編に続き、今回はライヴ本編の魅力についてお届け。

いざゲームの世界へ!遊び心たっぷりのステージ

〈写真左から〉横尾渉さん、宮田俊哉さん、玉森裕太さん、二階堂高嗣さん、千賀健永さん、藤ヶ谷太輔さん

3日間におよぶ東京ドーム公演の最終日。開演時刻を迎え会場が暗転すると、メンバーの登場を今か今かと待ちわびるファンから大きな拍手が送られた。メンバーが勢いよくステージに登場すると、一瞬にして会場が大歓声に包まれる。1曲目は最新アルバム「Synopsis」のコンセプト楽曲「Loved One」。「Loved One=大切な人」がいるから、僕らは進んでいけるという決意の気持ちを込めたメッセージソングで、壮大にライヴの幕を開けた。

ツアーのコンセプトは「ゲーム」。その世界観をステージセットで、公演中に流れる映像でわかりやすく表現し、会場に遊びに来たファンを一気にキスマイが主役のゲームの世界へと誘った。メンバーがそれぞれ勇者、魔法使いなどのゲームのキャラクターに扮して戦うオープニング映像は、本格的なCG映像と相まって、実際のゲームのオープニング動画を見ているかのような仕上がり。

テレビに見立てた大きなモニターを中央に設置した本ステージ(最大幅:約70m、最大奥行:約25m、高さ:約32m)。とある部屋にみんなが集まってテレビゲームをプレイしているようなイメージとあって、ステージ上にはテレビのほか巨大な冷蔵庫、電子レンジなどの家具・家電をモチーフにしたセットが散りばめられた。

そんなセットが大活躍するステージが二階堂さんプロデュース曲の「Connecting!!」。巨大な家具・家電の中からメンバーが登場し、それぞれのセットに施された滑り台、トランポリンなどのユニークな仕掛けとともに、ワクワク感あふれる楽しい演出を見せた。洗濯機の中から登場した二階堂さんのまわりには泡に見立てたシャボン玉が。千賀さんは電子レンジ、宮田さんはフィギュアケース、横尾さんはクローゼット、藤ヶ谷さんはラジカセ、玉森さんは冷蔵庫から登場する。

初の試みが多く見られたおしゃれなステージング

本ツアーの注目ポイントとして、ステージ演出面での初の試みが多く目立った。まずはステージを一緒に盛り上げるメンバーについて。これまでバックに多くのジュニアをつけてきたキスマイだが、今回はサポートダンサー14人がツアーに参加。キスマイのライヴにおいてダンサーが出演するのは初となる。6人とともに迫力のあるパフォーマンスを見せ、横尾さんのプロデュース曲「ほしゆい」では、女性ダンサーの舞いでメンバーがセンターステージへ誘われるという、新鮮な光景が見られた。

「3D Girl」ではメンバーが“セグウェイ”に乗りながら、藤ヶ谷さんのプロデュース曲「With...」では起き上がり小法師のように起き上がってくる“スウィングマイクスタンド”を操りながら歌唱。「I Miss You」、そして宮田さんのプロデュース曲「B-SIDE」と2度登場した“スケルトンLED”は、国内のドーム公演において初使用。透明のLEDパネルに映像を映し、メンバーの動きと連動させた上で、情景描写を鮮明にするという仕組み。メンバーが雨の中や電話ボックスの中にいるように見せるなど、目新しい最新演出で驚かせた。

さらにはドームならではの演出、“スーパークレーン”も。メンバーが通常のクレーンの約1.6倍、長さ19.5mのスーパークレーンに乗り、地上からの高さ約17m、2階スタンド席のファンの近くまで上昇。スポットライトに照らされながら大人の切ないラブソング「HEARTBREAKER」を歌い上げた。囲み取材で話題に上がった玉森さん&二階堂さんのハイタッチ問題は、いつも通りお互いのクレーンが接近したところでこわばる表情の二階堂さんが玉森さんにマイクを差し出し、それを玉森さんが触る形でなんとか接触に成功。一連のやり取りを目撃したファンの歓声が会場に響き渡った。

1公演あたり3,805発!ド派手なファイヤー演出

キスマイライヴの名物、“特効祭り”は玉森さんのプロデュース曲「WANI-WANI」にて。冒頭から音玉やファイヤーボールを多用し、1曲あたり2,895発の炎を連発した。同様に千賀さんのプロデュース曲「Keep it 100」でも910発の炎が。これにより、本公演では1公演あたり3,805発の炎が使用されていることになる。ド派手なファイヤー演出のなか、メンバー6人とダンサー14人が一丸となってアグレッシブなパフォーマンスを披露した。

ちなみに囲み取材でビジュー約3,000個、重さ8kgのジャケットの話が飛び出したが、写真で着用している黒のステージ衣装にも、装飾として1体あたり2,500〜3,000本の安全ピンが使用されているというデータが。6体合計で15,000本以上。これらを含む計5ポーズの衣装を玉森さんが手がけた。

MCでは感謝の気持ちを込めた拍手合戦が開幕!?

大盛り上がりの前半戦を終えてMCヘ。「今日めちゃくちゃ声出てるね」と話す宮田さんに、千賀さんが「ヤバいよね!」と続く。連日災害級の暑さが続いていることにも触れ、ライヴ恒例の水分補給タイムが行われた。乾杯の音頭を取る人は日替わりだそうで、この日は横尾さんが担当。「皆さんドリンクを右手に持ってください」と横尾さんが呼びかけると、会場がざわざわ。藤ヶ谷さんが「え?って言ってるよ」と客席の様子を伝えると、ほかメンバーが「左手じゃダメなのってことか」と状況を把握。「そういうこと言うんだったらやらないぞ(笑)!」とぷりぷりした横尾さんだったが、すぐに「左手に持ち替えて」「でもやっぱり右手がいいから右手に持ち替えて」と指示を出し、無事に会場全員での水分補給が叶った。

そしてトークは今回のコンセプトに沿って作られた豪華な本ステージの話に。「クオリティが半端じゃない」と改めて目を輝かせた千賀さん。家具・家電セットにつけられたメンバー登場用のドアについては、「これって開けれたりします?」という二階堂さんの一声で、一旦持ち帰るとしながらもスタッフの努力で実現に至ったと裏話を語った。階段には今までにリリースされたキスマイのDVD作品が並び、本棚の中には5月に発売されたばかりの宮田さんの作家デビュー作『境界のメロディ』が。スタッフからの愛ある計らいに、メンバーとファンが感謝の気持ちを込めて、大きな拍手を送った。

それ以降も拍手の流れは続き、まず二階堂さんが「(演出・セットリストを中心になって手がけた)僕にも拍手してください」と呼びかけ。次に衣装担当の玉森さんが「俺に拍手してください」と言うと、二階堂さんのときに比べて若干音の大きい拍手が。これには「なんで俺のときより(音が)デカいんだ!」と二階堂さんが反応し、会場には笑いが。その後、横尾さんが主導となって、「グッズを考えた宮田さんに拍手」「振り付けを考えた千賀さんにも拍手」「立っているだけでカッコいいたいちゃん(藤ヶ谷)にも拍手してください」と拍手を誘導。そこで自分の番が回ってきた藤ヶ谷さんがジョークを交えて「このセット図を書いた俺に拍手ください」と言うと、メンバーが「書いてないだろ」と総ツッコミ。そして「そのセットの一番端にちゃんと立ってる横尾渉に拍手ください」と続くと、再び会場が笑いに包まれた。

拍手合戦は続き、「このおもしろい流れを作った僕に拍手を!」(横尾さん)、「その流れをクッと変えた俺に拍手を」「クッと変えた人の横にちゃんと立ってる横尾渉に拍手ください!」(藤ヶ谷さん)とひと段落したところで、横尾さんが「そしてここからちゃんと仕切る宮田さんに拍手をしてください」と突然MC担当の宮田さんにバトンをパス。話を振られた宮田さんは「むず!!!」と困り笑いに。

そんな宮田さんだが、個人ごとをお知らせするコーナーで、脅威の12件の出演情報などを発表。すべて紹介し終えると会場からは大きな拍手が沸き起こり、「ちゃんと休んでくださいね」(横尾さん)、「がんばれ〜」(玉森さん)など、メンバーからも応援の言葉がかけられた。

後半戦に突入する前の二階堂さんによる小MC。「ここから先は後半戦になるんですけど…」と話し始めると、瞬く間に会場中のペンライトが二階堂さんのメンバーカラー・緑に。「緑にせんでええて。好きな色にしてええて」と照れた様子の二階堂さんに、ファンが「フゥー!」という歓声で応えると、「どの種類のいじりなの?」と笑顔を見せた。続けて「前半戦は満足していただけましたか?」と投げかけ、大歓声を受けては「よかった」と安堵の表情。そして「これからもキスマイのライブ来たいですか? 本当に?」としたあとで、「皆さんの声と僕たちの頑張りがあれば、ライブは絶対毎年できます。これからもよろしくお願いします」と優しい声で話した。

約2時間半、全35曲のセットリストで構成された、最初から最後まで見どころ満載のライヴ。このライヴでの初披露曲も多くありながら、定番の人気曲をマッシュアップメドレーにしたり、懐かしの曲を演出新たにパフォーマンスしたりと、キスマイらしさ全開の多彩で楽しいステージを繰り広げた。アリーナ規模でのライヴの魅力はさることながら、ダイナミックなステージ演出に長けたキスマイ×ドーム規模のライヴは、最高の掛け算であることを本公演が証明していた。ライヴは9月の名古屋公演に続く。

Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)
2011年8月10日にCDデビュー。全国3大ドームツアー『Kis-My-Ft2 Dome Tour 2024 Synopsis』名古屋公演を9月7日、8日に開催。8月7日に前ツアーのLIVE DVD & Blu-ray「Kis-My-Ft2 -For dear life-」を発売。

PHOTO=高橋良平

TEXT=所優里

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