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TIMELESSPERSON

2023.10.18

73歳のインスタグランマ 内藤朝美「年相応って意識が、私にはない」

毎日の暮らしを充実させている人は美しい。自分の信じた道を進み、73歳のインスタグランマとして活躍する内藤朝美さんに、日々の暮らしで大切にしていること、そしてその生き方を聞いた。

年齢を重ねていくうちに、色鮮やかなものが好きに

内藤朝美さん
ラインストーンが付いたワンピースは国産ブランドの「プランク プロジェクト」のもの。イタリアのブランド「プランC」のオレンジのスパンコールのスカートを合わせて。指輪は祖母から受け継いだものをリメイク。ピアスはH&M。

アップにしたグレイヘアに、ハイブランドのスーツやドレスを纏い、ハリウッド女優のように微笑む女性。母・内藤朝美さんの写真を娘の内藤さおりさんが約4年前にインスタグラム(@naito_saori)にアップして以来、「おしゃれすぎる」「こんな風に年齢を重ねたい」と話題になり、今やフォロワー数は10万人超え。「日本一おしゃれな70代」としてメディアにひっぱりだこだ。

「年相応って意識が、私にはないみたいで」

そう穏やかに笑う朝美さん。25歳で海外クラシックカーの輸入販売を手がける現ナイトーオートエンジニアリングに嫁ぎ、夫とパリやロンドンへ車の買い付けに行く日々を送った。

「そこで見た70代の女性は色鮮やかな服を着て、美しく生き生きしていました。私もこんなふうに年を重ねていきたいと思ったんです」

けれど3人の子供たちの子育てが始まると、毎日忙しく、気が付いたら自分のことは二の次。夫が仕事で海外に行った際、買ってきてくれるアクセサリーやバッグが唯一の癒やしで、40年以上たった今も大切にしている。

「当時私は、ずいぶん地味なものを着ていましたね。けれど年齢を重ねていくうちに、色鮮やかなもの、キラキラしたものが好きになってきて。あのころパリやロンドンで見たマダムたちの姿が、目に浮かんでくるんです。『年相応』なんて気にしなくていい、おしゃれって、自由そのものだから」

スタイリングとヘアメイク、撮影は娘のさおりさんが行っている。今やさまざまなブランドからの展示会の招待も絶えない。

「インスタグラムをきっかけにいろんな人にお会いできて。娘と一緒に楽しんだ時間が、こうやって新しい扉を開けてくれた。こんなに幸せなことはありません」

PHOTO=古谷利幸

TEXT=安井桃子

EDIT=GINGER編集部

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