モデルの桐山マキさんが、保護犬をもっと身近に感じてもらう支援活動を続けている。ファッションを切り口に、譲渡会に力を注ぐ桐山マキさんにインタビュー。
きっかけは保護犬の現状を目の当たりにしたこと
3匹の愛犬とともに暮らす、モデルの桐山さん。最初に迎え入れたフレンチブルドッグ小春ちゃんのイラストをアイコンに「WOLF LADY(ウルフレディ)」を立ち上げ、可愛い保護犬たちと身近に触れ合える譲渡会イベントを続けている。
きっかけは、保護犬のボランティアに参加して、保護された犬が置かれた現実を目のあたりにしたこと。そして自身も保護犬を家族に迎え入れた経験から、何か自分にできることをしたい!と強い思いに突き動かされ、行動を始めたのだとか。
「虐待や遺棄、繁殖犬として劣悪な環境で飼われていたりと、目をそむけたくなることばかりで、とてもショックでした。その現実をもっとみんなに知ってもらい、1匹でも多くの保護犬を救いたいと、このプロジェクトを立ち上げました」
おしゃれアイテム&チャリティグッズが充実する譲渡会
自分がやるからこその付加価値をファッションに置き、“楽しく気軽に立ち寄れる”ことをコンセプトに2022年から東京・青山で譲渡会イベントをスタート。
3回目となる昨年12月には、規模もバージョンアップしてワールド北青山ビル1階で開催。愛犬ぶーちゃんの故郷でもある「ビセイルアニマル」から愛らしい保護犬たちが集まり、ココメワカメさんがいた沖縄・宮古島「セーブザアニマルズ」もチャリティグッズを販売。そのほかウルフレディとコラボしたイベント限定のレザーの首輪やエコバッグが並んだほか、「オペークドットクリップ」のワンマイルウエアやお散歩グッズ、KIGUMIコーヒー、オーガニックなペットフードやシャンプー、カラフルなリードなど犬にまつわるおしゃれなアイテムが集結し、各ブースとも大いに盛り上がった。
思い描くイベント実現のために奔走
「保護犬、譲渡会のネガティブなイメージを払拭したいんです。場所も青山にこだわり、直談判して(笑)協力を得ました。チャリティグッズは無理やり買うのではなく、素敵なものを買ってその先に支援があった、というのが理想なんですよね」
その思いは見事に実現し、イベントでは、なんと1日で800名が来場し、7匹が家族に出会うことが叶ったそう。
「譲渡会はやり続けることが大事なので、3ヵ月に1回の実施と決めています。それに合わせて仲間を増やし、コラボグッズやチャリティ活動など積極的に支援を続けていきたいです。素敵なことをやっている、という目印として、ウルフレディの認知度を高めていきたいですね」
桐山マキ(きりやままき)
大阪府箕面市出身。2005年、雑誌『PINKY』の専属モデルとしてデビュー。モデルのほかCMなどで活躍する一方、保護犬をめぐる啓蒙活動を行っている。保護犬譲渡会の開催情報は、Instagram @maki_kiriyamaなどで発信。