宝塚歌劇団で男役として活躍後、昨年退団して女優として芸能活動を開始した米津れいみさん。その美しさの秘密をリサーチ。
米津れいみ、未来への不安をかき消す覚悟が美を呼び込む
照れくさそうにスタジオを訪れたのは、眼差しが柔らかい女性。それは、元宝塚の男役のイメージが良い意味で壊れた瞬間でもあった。女優として芸能活動を開始した彼女は、「雑誌の撮影が初めてで…」と現場で誰よりも緊張しながら、メイクと衣装を纏い、カメラの前へ。
男役のメイクと衣装を纏っていたころとは違う、甘い表情と、柔らかい雰囲気。凛とした品格のある美しさも醸し出す。何よりも感じたのは、初々しさ。まるで、宝塚歌劇団を退団したとき、「拓斗れい」をリセットし、「米津れいみ」をチャージしたかのような。宝塚の男役という鎧を脱ぎ、本当の自分らしさを手に入れたかのように。
「なんだか自分じゃないみたいです」と、うれしそうに微笑んだ米津れいみさんの瞳の奥には、可能性があふれている。
米津れいみをつくる7つのデトックス&チャージ
体のためと気分転換のための料理
「体調管理も大事だったので、現役時代から料理はやっていました。気晴らしになるんです。ご飯を十六穀米やもち麦にしたり、疲労回復のためにレモンをたくさん使った手羽元のレモン煮を作ったり、その日の気分に合わせて作るのが楽しいです」
ソイとラテ。仲よしコンビに癒される日々
「とにかく元気なので、毎日お家で大運動会です(笑)。まっすぐ一生懸命に生きているふたりを見ていると、癒やされるし、パワーももらえるんです」
そんなふたりと、毎日40分ほど散歩をするという米津さん。ドッグランで一緒に走るのも、すごくいい運動になるんだとか。
米津れいみのバスルームは美意識を高める空間
「湯船にゆっくり浸かりながら、本を読んだり美容系のYouTubeをチェックしたりします。現役時代、髪をずっと酷使していたので、ヘッドマッサージなど頭皮ケアも欠かしません。また、体が濡れた状態のまま全身にオイルを塗ったり、お風呂から出たらすぐにシートマスクをするなど、全身の保湿ケアも必須です」
慌ただしい生活を浄化させてくれたヨガ
「退団を決意したとき、年齢に関係なく続けられるものの資格を取りたいと思って始めたのがヨガでした」
退団後、ヨガのインストラクターとしてファンの方と交流を持ったりしたそう。
「ピラティスや筋トレも好きですが、ヨガの心に作用する感覚が好きなんですよね。たった5分瞑想するだけで心がとても穏やかになり、不思議と人に優しくなれたりするんです」
その日の気持ちに合うように香りでスイッチを入れる
「気が付いたらこんなにいっぱいになりました(笑)。お風呂上がり、部屋でくつろぐとき、仕事に行くときなど、インスピレーションで香りを替えるんです。実家を象徴する金木犀の香りのフレグランスは、一番落ち着きますね。SHIROはルームフレグランスとしても使う癒やしの香りです」(米津さん)
舞台化粧で酷使した肌を徹底ケア
「美顔器を使ったりスチーマーで肌を整えたり、いろいろとしっかりやるほうです。Francfrancの鏡がお気に入りで、ドレッサーはリビングより居心地がよくて、ここにいることが多いです(笑)。愛用しているスキンケアは、肌の常在菌に着目したソフィスタンス。種類が豊富なので、そのときの肌にぴったりなアイテムが選べるところも気に入っていて。私の肌に合うみたいです」
東京宝塚劇場は気が引き締まる場所
今でも月に一度は観劇に訪れる特別な場所は、やっぱりウキウキするのかと思いきや…。
「逆です。緊張感を持って過ごしていたときを思い出すんです。でも、気が引き締まるので、大切な場所であることに変わりはありません。今までで一番パワーを感じたのは、ニューヨーク。本当に刺激にあふれた場所でした。また訪れたいです」
米津れいみ(よねずれいみ)
1992年生まれ大阪府堺市出身。2010年、宝塚歌劇団に入団。星組の男役「拓斗れい」として活躍後、’21年の東京公演千秋楽をもって退団。女優として芸能活動をスタートした。Instagram @reimi.yonezu