地球環境に優しい素材として今、竹が注目を集めています。竹は1日に30cm~1m近く伸び、成長が早いことでも有名。伐採したあとも地下茎から新たに再生するため植え替えの必要もなく、土壌への負担もかかりません。今月はさまざまなバンブー製品とともに、竹の魅力を学びます。
竹が持つ魅力を香里奈が解説します!
「この連載でもオーディオやストローなど、バンブー製品を紹介したことがありますが、竹がサステナブルな素材として注目を集めているのにはいくつかの理由があります。まずは成長がものすごく早く、短期間で自生するので繰り返し収穫することができること。栽培や再生に手間や時間がかかりません。また、竹はCO2を吸収して酸素を生み出すので、空気の浄化にも役立つといわれているのです。
それから耐久性や硬度にもとても優れているので、プラスティックに代わる自然素材として使用されていることにも納得。今回の撮影で着たテイクスのようなウェアも、機能面でいろいろなメリットがあることを知り、驚きました。実際に着心地もいいし、生地もしっかりしているので、たくさんの人におすすめしたいです」(香里奈)
竹から作るトイレットぺーパー
柔らかい3層のバンブーロールは、薬品の使用をできるだけ抑えた無漂白。バンブーロールを作る過程で使う電力も水力100%の再生可能エネルギー。
リユースの選択も環境に配慮した製品で
カップ本体が竹の繊維であるバンブーファイバーや、トウモロコシ繊維などからできているタンブラー。当たり前にしていきたい「リユース」の、さらに一歩先へ。
〈左〉しなやかな強度で安心の使い心地
通常はプラスティックでできている綿棒の芯や歯ブラシの柄の部分を、竹に置き換え。
〈右〉シンプルで美しい竹製カトラリー
木材ではなく、竹やさとうきびの搾りかすを使用。柄の小さなスリットを同ブランドの紙のお皿にかけることができるデザインに。
〈左〉エコフレンドリーなお弁当の習慣を
プラスティック樹脂を使わず、竹粉やコーヒーの残りかすなどの植物繊維粉末が材料。最終的には可燃ごみとして処分でき、土に還る。同素材でタンブラーも展開中。
〈右〉竹繊維100%のふわふわで優しい肌触り
竹繊維100%で作られたコットン。使い捨て化粧パッドにありがちな毛羽立ちがなく、いつまでも“ふんわり” がキープ。