26年の過去。「まだ50点」と語る今。そして希望と無限の可能性に満ちた未来――。「PAST&FUTURE」なルックを着こなしつつ、春奈の“今まで”と“これから”を語ります。
飽きっぽい私が唯一、長く楽しく続けていることがこの仕事
成績表にある先生からのメッセージ欄には「落ち着きがない」「好奇心が旺盛」って書かれがちでした。周囲の大人にしょっちゅう、「あれって何?」「これはなんでなの?」と聞いていたようです。いろいろなことに興味を持って挑戦したがるけれど、今度は飽きっぽい性格が出て、すぐ満足しちゃう。ひとつのことを集中して続けるのは苦手でした。
芸能の仕事なんて当時の私は想像もしてなかったけど、小6のときの友達が、雑誌『ニコラ』が大好きで。彼女に頼まれて、ノリでモデルオーディションに応募。実はモデルになることよりも、グランプリの副賞だったHARUTAのローファーや、サマンサタバサの財布がお目当てだったんです(笑)。
運命って本当に不思議ですよね。もしあのとき応募してなかったら、大人になった今も東京には出てなかったと思うんです。出てたとしても… 福岡くらいまでだったんじゃないかな(笑)。飽きっぽい私が、長く楽しく続けている唯一のことが、この仕事かもしれません。
大切にすべきものの輪郭が見えてきた
ちょうど1年前のインタビューで、理想に対して自分自身のことを「40点」と答えていました。残念ながら…今もあまり変わってません(笑)。1年で50点くらいには上がったかな? まだまだ全然足りないです。
その代わり、大切にすべきものは自分のなかで輪郭が見えてきたように思います。例えば、体の中に入れるものは自分に合うものを…と考えるようになったし、同じ価値観の友人の存在にも救われています。
人と会えること、普通に外食できること、海外旅行が当たり前にできることの幸せ…。今はスマホひとつで何でもできる時代だけれど、好きなアーティストの楽曲はダウンロードするのではなくCDを買ったり、お気に入りの雑誌は、読み放題ではなく書店に足を運んで購入したり。アナログかもしれないけれど、そうやって発売前にワクワクする気持ちをこれからもちゃんと持っていたいです。