憧れ、夢、なりたい自分…そんなワクワクする気持ちを軸に、自らの人生を切り拓き、日本人としてK-POPアーティストとなったパイオニア的存在ともいえるユウタさん。一度きりの人生を自分らしく生きると決めた、25歳の心へ迫ります。
失敗したとしても、挑戦した経験は絶対に人生の糧となる
デビューから6年目を迎える今、ユウタさんが手に入れたものは何だったのかをたずねてみると、それは“彼の心を豊かにしたもの”だった。
「楽しかったこと、うれしかったこと、悔しかったこと…本当にたくさんのことがありました。そのなかで、手に入れられて良かったなと思えるのは、ファンの方々や周りの人に対する感謝の気持ちです。デビュー当時は、上手くいかなかったことを誰かや何かのせいにしてしまったり…。でも、この仕事を続けて一番感じるのは、自分一人でできることは本当に少ないということ。だから、できないことは周りに頼って、補ってもらう。そのぶん自分ができることは一生懸命に頑張る――この感謝するという気持ちがとても大切になりました。この5年間、チームでトラブルがあったり、なかなか結果が出なくて話し合ったりすることもたくさんあったけれども、それでも続けてこられた。この“続ける”気持ちの大切さをすごく感じます」
2019年には10ヵ国27都市を巡るワールドツアーを開催し、世界中のファンを熱狂させた。単身で韓国に渡った16歳のときに想像していた未来を、今手に入れているのだろうか?
「いいえ、まだまだです。人生って難しいです。思いどおりにはいきませんよね(笑)。デビュー当時は、今ごろ『スーパースターになっている』と思っていました(笑)。逆にこのぐらいで良かったのかな、とも最近は思います。デビューしてすぐにバーンと売れてしまったら、こういう感謝の気持ちに気付かなかったと思うんです。でもいろんなプロセスや大変な時期があって、頑張ったことで手に入れた、今につながる大切な気持ちがあったから」
ユウタさんに今の自分の好きなところを聞いてみると「自分の好きなこと、やりたいと思ったことを行動に移すところ」と即答。やりたいことがわからず悩む人も多いなか、彼のように心の声に素直に従って、夢を叶えるためにはどうしたらいい?
「やりたいと思う気持ちを踏み留まらせているのって、自分自身なんです。例えばもし今仕事をしていて、ある程度生活が安定していたら、やりたいことへ一歩踏み出すことを躊躇してしまうはず。結局、やりたいと思う自分の気持ちに対して、『どれだけ本気になれるか?』なんです。僕の大切にしている言葉は、“やらない後悔より、やる後悔”。できることや得るものがたくさんあったとしても、これからもずっとこの気持ちは持ち続けたいと思っています」
YUTA(ユウタ)
1995年10月26日生まれ、大阪府出身。NCT 127メンバー。2021年2月、インスタグラムのフォロワー数が日本人男性タレントの中で1位に(6月12日現在約600万人)。InterFM897&JFN各局にて「NCT 127 ユウタのYUTA at Home」のラジオパーソナリティも務める。