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TIMELESSPERSON

2021.05.19

岡田健史、催眠術にかかってみた。

俳優 岡田健史さんが今やってみたいことに挑戦する連載「やってみた。」。今回は、催眠術(に、かかる方)。発端は純粋な好奇心だったけれど、“催眠術界の若き天才”Daiさんとの対談や実体験でイメージが激変することに。未体験&不思議な感覚にハマっていく様子をお届けします!

岡田健史

ジャケット¥46,200、ベルト付きパンツ¥37,400/ともにアンバー、中に着たニット¥29,700/リヴォラ(すべてスタジオファブワーク)

そもそも催眠術って…何だろう?

岡田 自分は催眠術にはかからないと思っているんです。でも決めつけるのもどうかな、と(笑)。それでこういう場をお借りして試してみたいっていう純粋な好奇心で今回お願いしました。

Dai 催眠術にかかるにはコツがあるんです。でも壁を作られるとその時点でダメだってなっちゃう。

岡田 共同作業みたいな感じですか?

Dai そうです。

岡田 なるほど~。そもそも催眠術ってどういうものなんですか?

Dai よく魔法とか特殊能力って思われるけどそんなことはなくて。心理学と脳科学の応用で、その人の潜在意識にアクセスして不思議な現象を起こすという仕組み。究極はワサビを甘く感じるとか、会いたい人が見えちゃうとか、そんなことまでできるんですよ。

岡田 本当ですか? 僕、宮崎駿さんに一番会いたいんですけど、催眠術にかかればここに現れる(笑)?

Dai 可能ですよ(笑)。役者さんって役の延長線上でリアルに泣いたりするじゃないですか。催眠術もそれに似ていてイメージしたものが体に表れるから、イメージ力を鍛えている役者さんはかかりやすかったりしますね。

岡田 逆にかかりにくい人は?

Dai 弁護士や警察官は物事を常に疑って見る癖がついているので、かかりにくい人が多い。テレビでやるときも、心を開いてくれない人は瞬時にわかる。あ、今日は無理だなって。

岡田 共同作業だから閉じちゃっている人は、その時点で潜在意識にアクセスしにくいんですね。「催眠術なんてインチキだ」っていう思い込みが邪魔をするっていうか。

Dai ただ以前、体が固まる催眠術をかけたら、半身不随で動けなかった女性がいきなり立ち上がってしまったことがあって。催眠術によって「自分は立てない」という思い込みが外れて、逆に動けるようになった。そういうこともあるんですよね。

岡田 それに近い話が僕にもあります。中学3年のとき肩を壊して野球ができなくなって回復不可能って言われたんですが、特殊な練習法を始めたら急に投げられるようになった。突然、痛みを感じなくなったんですよ。

Dai それも何らかの思い込みが外れたのかもしれない。脳にはそういう作用があって、思い込みは良くも悪くも使いよう。そこに外部からアクセスするのが催眠術なんですよね。

実際に催眠術にかかってみた「レモンが甘く感じる!」

成功のパターンは2種類あって、レモンの味はするけど甘くなっている、もしくはみかんレベルまで味が変わってしまう、のどちらか。健史さんはどちらのパターンで“味変”するか、いざ実践!

岡田健史

甘くなるツボを押します

「3つ数えて目を覚ますと、甘くみかんのような味に。1つ、2つ、3つ!」とお約束の指パッチンで催眠完了。さて結果は?

岡田健史

パクッ → あれ?

レモンを口に入れると「味がしない」と微妙な表情。

岡田健史

甘い? 酸っぱい? どっちなんだろう…

でも催眠を解いた後に食べると「酸っぱっ!!」。しっかりかかってました(笑)。

岡田 1個目は味がよくわからなかったけど、2個目はめちゃくちゃ酸っぱくてレモンの味が帰ってきたって感じでした(笑)。催眠術は、かける側だけではなくかけられる側の寄り添う気持ちも大切。Daiさんとの共同作業で、それを実感できたことは大きな収穫でした!

催眠術師 Dai(だい)
1993年5月25日生まれ、埼玉県出身。プロ催眠術師、俳優。日本初の催眠術系YouTuberでもあり、かけた人数は芸能人も含め50万人以上。「櫻井・有吉THE夜会」「SASUKE2020」「GENERATIONS高校TV」「恋んトス」などメディア出演も多数。

岡田健史(おかだけんし)
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年ドラマ「中学聖日記」でデビュー。第44回 日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞。現在は大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)で尾高平九郎役、木曜ドラマ「桜の塔」(テレビ朝日系)で捜査一課刑事・富樫遊馬役を熱演中。

岡田健史の【やってみた。】をもっと読む。

PHOTO=村松巨規

STYLING=藤長祥平

HAIR & MAKE-UP=KOHEY

TEXT=若松正子 

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