美容家でありながら、昨年はドラマで主演も果たし女優復帰が話題に。プライベートでは3人の息子を持つ母親。そんな、いろんな顔を持つ神崎さんは自分の感情とどう向き合っているのか。そのエモーショナルな心の内側を探ります。
喜、怒、哀、楽、プラスα…さまざまな感情が私の人生を彩る
数多くの女性雑誌やSNSで自分らしく輝くための美容情報を発信している、私たちのビューティアイコン・神崎恵さん。年齢を重ねてなお、輝きを増している彼女は、プライベートでは3人の息子を育てるパワーウーマンでもある。そこで気になったのが、「そんな美のカリスマの脳内、心模様、思考回路はどうなっているの?」ということ。喜・怒・哀・楽、4つのエモーションから彼女を紐解いてみました。
JOY ~仕事と家族。その2つが私の人生を喜びで彩ってくれます~
人生における喜びとは、素晴らしい仕事と息子たちとの触れ合い。
私は年始に、その年にやりたい仕事をリストアップするのですが、イメージしていた仕事のオファーをいただいたとき、そしてそれらすべてをやり遂げて完成したとき、至福の喜びを感じます。
あとは息子たちとたわいもない会話をしているとき、かな。何気ないやりとりから、彼らの成長や変化を感じると心が震える。
喜びを感じた夜は一人で乾杯。それが極上の時間なんです。
ANGER ~怒りはそのまま伝えない。フラットに話すのが私の流儀~
怒りの感情が湧くこと、もちろんあります。でも感情的になったりはしないんです。そのときは、「怒る」より「話す」ことを心掛けます。それも低音で、ゆっくりと、目を見て話す。なぜって、私自身、そんなふうに伝えられたら一番心に響くから。
3人の息子たちを見ていると、みんな私のお腹から生まれてきたのに、それぞれまったく違う生き物で。自分と誰かの気持ちが違うのも、考え方が違うのも当たり前。ならば大切なのはどう伝えてどう話し合うか。自然とそう考えるようになったんですよね。
SADNESS ~悲しみよりも、悔しさと向き合うことが増えました~
年齢を重ねて、悲しいという感情が私を襲うことは減ったように思います。たとえば今、SNS上で心ないコメントをもらって嘆く人もいるけれど、「そういう人もいる」と思うだけで、私の心をえぐることはないんです。
ただ、自分の力不足を感じたときの“悔しさ”、またこの先、家族と過ごす時間のリミットを思ったときの“寂しさ”、そんな感情に心が揺れることはあります。そんなときは、料理をしながらブツブツつぶやいてみたり、韓国ドラマを観て思い切り涙を流してみたり(笑)。身も心もスッキリさせる方法を用意しておくんです。
HAPPINESS ~楽しくってつらくて、でも楽しい。だから仕事はやめられない!~
人生の楽しみごとといったら、それはやっぱり仕事です。今ちょうど温めている、ワクワクするプランもお仕事ばかり。ああ、私って、仕事に関して本当に欲深いんです!
もちろん親友たちと、おいしいごはんとお酒を楽しみながら、笑い合う時間も最高。
特に年末の仕事納めから大晦日までは、何もかも忘れて、フラットでいられるスペシャルデイズ。ちなみに除夜の鐘は、私にとっては戦いのゴング(笑)。「ああ、新年始まっちゃった〜」なんて嘆きながら、それでもどこかウキウキしてる自分がいたりするんですよね。
ふわり、ひらり。軽やかに人生を楽しみたい。
神崎恵(かんざきめぐみ)
1975年12月13日生まれ、神奈川県出身。美容家としての活動や、著書の執筆に加え、雑誌連載も多く抱える。『神崎CARE』(ワニブックス)ほか、著書多数。