AKB48での活動を経て、2015年から本格的に女優としてのキャリアを開始した川栄李奈さん。今年はついに朝ドラと大河の両方に出演! 今まさに、女優として国民的に愛されている川栄さんに、AKB48時代からのターニングポイントを伺いました。
悔しいという気持ちが自分をもっと強くした
―もともと引っ込み思案で、前に出ることが苦手だったという川栄さん。ターニングポイントと感じるのは、悔しいことがあったときが多いのだそう。
「AKBに入るのも友人に誘われオーディションを受けたくらいなので、正直やる気がすごくあったわけではなかったんです。でも後輩ができ、ポジションをとられたとき、『必死になってなかったんだから、それはそうだよな』と初めて悔しくなって。そこからダンスに集中して、やれることは全部やろうと思いました」
―その努力のすえに、選抜メンバー入り。そして次なるターニングポイントは、2014年のドラマ「ごめんね青春!」への出演だったそう。
「共演した同世代の方たちのお芝居にかける情熱を目の当たりにし、衝撃を受けました。悔しかったのかもしれません。もちろんAKBとお芝居と両方を頑張るというやり方もあるんですけど、私はお芝居のほうに行きたいって強く思った。だから、AKBをやめる決意をしました」
―その決断後、主演舞台や、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」など大きな作品への出演が続くことに。
「プレッシャーより新鮮な気持ちが強かったですね。大変なことがあっても、演じることが楽しいんですよ。好きでやっているお仕事ですから、つらくてもどこか余裕でいられたんです」
人生に変化が起こるときは力まず運に身を任せること
―今はNHK大河ドラマ「青天を衝け」を撮影中で、放映中の「知ってるワイフ」も絶好調。秋からの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」ではヒロインのひとりにも選ばれ、まさに国民的な女優に。
「まだまだです。でも朝ドラのプロデューサーの方に『絶対にお芝居をやめないと思ったからヒロインに選ばせてもらった』と言っていただいたんです。これまでいろいろなことがあったけど、お芝居をやめたいと思ったことはなかったし、余程のことがない限り続けるんだろうな、と思っています。だから、そう言っていただけてうれしかったです」
―人生の変化を前にしたときに思うのは、「力まず運に身を任せること」だそう。
「そのときの流れに流されながら。あとは私、常に最悪を想定してます。嫌な妄想(笑)。そうすれば、ちょっとだけのいいことでもうれしくなれる。期待値を下げておけば、現実に起こることが良く思えて、けっこう頑張れますよ」
川栄李奈(かわえいりな)
1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。2010年AKB48として公演デビュー。’14年選抜メンバー入りをしたのち、’15年に卒業。ドラマ「とと姉ちゃん」、映画『嘘を愛する女』など出演作は50本以上。現在は「知ってるワイフ」(フジテレビ系)にて好演中。