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TIMELESSPERSON

2020.01.01

【ラグビー日本代表 田村優の2020】燃え尽きた2019年。日本を熱狂させた男の新たな挑戦

メモリアルイヤーがいよいよスタート。誰にとってもスペシャルな年となりそうな2020年、 新しい自分になるために、新しい世界に飛び出すために、何かせずにはいられなくなるはず! そんな新年の幕開けに、気になるあの人は何を目指している?
そこで、豪華俳優タッグから、スポーツ界、文化著名人まで「あの人の2020」にアプローチ!
トップバッターは、ラグビー日本代表として世界の強豪チームと戦ってきた田村優選手。8年間目指してきた目標を達成し、「今は何もする気がないんです」といいつつ、新たに目指すゴールのヒントは掴んでいるようです。

ボールを蹴る瞬間は無心。自分だけの時間だから

田村優

2019年、日本中が沸いたラグビ ーワルドカップ日本大会。初のベスト8入りを果たし、史上最強といわれた日本チームの司令塔は「日本チームは一番うまくて強い」と胸を張る。

「基本的にラグビーはリスクを冒さなければ負けない競技なんです。保守的なチームが多いなか、僕らはギリギリを攻めていく。日本は一番リスクのある手段を取るチーム。ちょっとでもチャンスが見えたら思いきりチャレンジする。失敗やミスを臆せずやっているので楽しいです」

ワールドカップで田村選手がキックで決めた得点数は51点。ボールを蹴る瞬間のプレッシャーをどう払拭しているのか尋ねると、意外にも「無心です」 という答えが返ってきた。

「ボールを蹴る瞬間は何も気にしていません。ゴールに入るか入らないか、そんなことは考えていません。ボールを蹴るときは僕だけの時間。自分のリズムのなかでしっかり蹴る。全力でその瞬間に集中しています。逆に頭の中に何かあるときは、うまいキックは蹴れないんです」

前々回のワールドカップから8年間、目指してきたベスト8という目標を達成。100%の達成感がある今、また新たな目標を探している。

「もう一度、達成可能だけどそんなに簡単には成し遂げられない目標をしっかり定めたいです。国内か海外かわからないけど、自分がしたいことにチャ レンジしたい。そのためには、心身ともにラグビーを楽しむ状態に持っていけるかどうかがカギだと思います。それができたら、自分と自分がやってきたことを信じて突き進むしかないです」

田村 優(たむらゆう)
1989年1月9日生まれ、愛知県出身。ポジションはスタンドオフ、センター。高校時代にラグビーを始め、明治大学卒業後、 NECグリーンロケッツに加入。2017年キャノンイーグルスに移籍し、プロ選手として活躍。2015年、2019年ラグビーワールドカップ日本代表。

PHOTO=中村和孝( まきうらオフィス)

STYLING=伊達祐輔

HAIR & MAKE-UP=田中徹哉

TEXT=佐久間裕子

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