国内主要ミステリー賞4冠を達成した今村昌弘のデビュー小説『屍人荘の殺人』が実写映画化。作品のなかで謎の女子大生探偵・剣崎比留子を演じるのは、女優の浜辺美波さん。作品の魅力はもちろん、プライベートでの来年の目標など取材しました。
7割くらいの完成度で日々、ゆるく過ごしています
国内主要ミステリー賞4冠を達成した今村昌弘のデビュー小説『屍人荘の殺人』。その実写映画化で、謎の女子大生探偵・剣崎比留子を演じる浜辺美波さん。ミステリー小説好きで、出演が決まる前にすでにこの作品を読んでいたそう。
「この小説を実写化するのは難しいんじゃないかと思っていたので、映画になると聞いてびっくりしました。剣崎比留子は凄腕の探偵ですが、推理がすごく好きなわけでもないし、事件が起こっていくなかで、犯人に対して激しい怒りを見せるわけでもない。でも悪い人間ではなくて、不器用でつかみどころがない、不思議なキャラクターなんです」
物語の舞台は、ロックフェス研究会の合宿。個性豊かなメンバーが集まっ
た「紫湛荘」で事件は起こる。
「登場人物、みんな怪しいですからね(笑)。比留子を含め、全員が犯人
候補で、最後まで犯人がわからないし、疾走感あるストーリーで見入って
しまいます。どの登場人物からも目を離さないでください!」
今年は春に高校を卒業し、女優業に多忙を極めた浜辺さん。
「撮影現場でお弁当が続くときは野菜不足になりがちなので、ブロッコリ
ーを蒸したものを家から持って行ったりします。体調管理には気をつける
ようになりましたね」
2020年には20歳に。アラサーはまだまだ先のことだけど・・・。
「20歳になったらお酒を飲めるのが楽しみですね。以前に共演させていただいた女優の戸田恵梨香さんに『30になると自分の機嫌の取り方もわかってきて、自分で自分をコントロールできるようになるよ』と言われたんです。皆さん“30歳からが楽しい”とおっしゃるので、アラサーになるのも楽しみです」
そして、20歳の目標は?
「日々をまい進するだけで、あまり目標は立てないんです。達成しなかったときのダメージが大きいので(笑)。7割くらいの完成度で過ごせればいいかなと、ゆるく生きているんです。しっかりしているように見えるらしいのですが、実はすごく忘れ物が多くて・・・。忘れ物をなくすのが、来年の目標かな(笑)」
浜辺美波(はまべみなみ)
2000年8月29日生まれ、石川県出身。第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞を受賞。’19年は映画『賭ケグルイ』『アルキメデスの大戦』に出演。’20年は『思い、思われ、ふり、ふられ』『約束のネバーランド』が公開予定。
浜辺さんが出演する映画『屍人荘の殺人』は本日公開!
主人公は、関西にある大学・神紅大学「ミステリー愛好会」に所属する葉村譲(神木隆之介)。ある日、葉村は、明智恭介(中村倫也)とともに、謎の探偵少女・剣崎比留子(浜辺美波)に呼び出される。
彼女は、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかけ、部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝えると、ふたりとも興味を示します。3人は犯人を突き止めようとしするが・・・。新感覚の本格ミステリー、ぜひ劇場で体感して!
『屍人荘の殺人』
【出演】神木隆之介、浜辺美波、中村倫也
【監督】木村ひさし
【脚本】蒔田光治
【原作】今村昌弘『屍人荘の殺人』(東京創元社)
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