「凶悪」「孤狼の血」などで知られる白石和彌監督の最新作「ひとよ」が11/8(金)より公開。ある“一夜(ひとよ)”の出来事によって壊れた家族の人生、そして事件後に別々の道を歩んできた三兄妹が15年ぶりに母と再会を果たす――現在と過去とを交錯させながら感動のヒューマンドラマが描かれていきます。
本作で次男・雄二を演じた主演の佐藤健さん、そして白石和彌監督のおふたりへのインタビュー最終回は、作品タイトル「ひとよ」にかけたQ&Aをお届けします。
ー人生に大きな影響を与えた“一夜(ひとよ)”は?
白石監督(以下、白石)2018年に公開した「止められるか、俺たちを」という映画は、僕の師匠である若松孝二監督率いる若松プロダクションに入社し、若き日の若松さんに弟子入りした吉積めぐみさんをモデルにした作品です。
映画の中で「お前どんな映画作りたいんだよ。何かぶっ殺したい奴とか爆破したいとかないのかよ、それが映画になるんだよ」というセリフがあるのですが、このセリフは僕が20歳くらいのときに、そのままそっくり監督に言われた言葉なんですよ。それが未だに僕の映画作りの根幹になっていると思います。
残念ながら殺したい奴もいなかったし(笑)、なんて平凡な人生なんだ、ダメだな俺・・・と思った記憶があります。でもあの瞬間から映画という冒険がはじまった感じがしていて、それが今も続いているんだと思います。
佐藤さん(以下、佐藤)いや、そんなエピソードがあるだけ監督は平凡な人生じゃないですよ! 僕にはそんな“一夜”はないですね。俳優として役によって毎回考え方が変わりますし、毎回いただく教えはあるんですけど、残念ながらそんなインパクトある出来事はないです・・・。
―地球最後の夜、どう過ごしたい?
白石 健くんと一緒に映画を作っていたいですね。多分完成しないかも。明日が最後なら飛び降りたっていいか。
佐藤 だいぶ無茶できますよね(笑)。僕は白いご飯が食べたいですね。昼はラーメンかな。
―30歳前後は
―30歳前後はどんな家庭を築きたいか、考える時期でもあります。そんなアラサー女性にメッセージをお願いします!
白石 結婚や家族の形も多様化しているのであまり「これがいい」というアドバイスはできないですが・・・。僕は32歳で結婚しましたけど、結婚するなら勢いですよ。パッといかないとなかなか相手がいなかったりしますからね。
佐藤 わかりました!!(笑)
白石 『ひとよ』は結婚したくなる映画ではないと思いますが(笑)、家族のこと、そして人との愛情について、考えるきっかけになるのではないかと思います。
佐藤 GINGERweb読者の皆さんはジャンル関係なく、良いものは良いとわかる女性だと思うので、この映画は絶対面白いと思っていただけると思います。
『ひとよ』
【監督】白石和彌
【出演】佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介・田中裕子ほか
11月8日(金) 全国ロードショー
hitoyo-movie.jp
© 2019「ひとよ」製作委員会