女優・吉岡里帆さんが3年ぶりに主演を務める映画『見えない目撃者』が9月20日(金)より公開に。事故で視力を失った主人公・浜中なつめ役に対する思いをたっぷり伺いました!
自分がどう見られるかより作品をどう成立させるかが大事
9月20日公開のノンストップサスペンススリラー『見えない目撃者』。吉岡里帆さんは、警察官として将来を有望視されながら、自らの過失による事故で自分の視力と弟を失ってしまう主人公、浜中なつめを演じている。
「これ以上苦しい境遇はない、と希望を失って生きていたなつめが、自分に助けを求めてきた人がいることで、持ち前の正義感を取り戻し、人に対して真摯に向き合うようになります。どんな困難があっても、あきらめずに戦い続ける彼女に共感しました。大役をいただいたことへの緊張感がありましたが、私もこの役から“逃げてはいけない”と強く思いました」
クランクイン前から、女性警察官、視覚障碍者や盲導犬トレーナーへの取
材、射撃、アクションの練習と、準備に時間をかけてきた。
「エレベーターに乗っていても、帰途中も寝る直前も、ずっと頭のなかで“目が見えない表現”を考えていて・・・。撮影期間中は、どうすれば観る方が手に汗を握るようなハラハラした気持ちになれるかを常に考えていました」
撮影はほぼノーメイク、前髪はなつめが負った心の傷を考えて伸ばしっぱ
なしに、と監督に提案したそう。
「この作品にはすべてを注ぎ込んで、勝負がしたかったんです。自分をさら
け出せるようになったのは、女優の仕事を経験すればするほど、自分が人か
らどう見られるかよりも、作品をどう成立させるかを第一に考えるようにな
ったからだと思います。今回の作品を通して、また自分の弱点や課題も見つ
かりました。20代後半になり、女優として挑戦しなくてはいけないことがま
だまだたくさんあるなと、身に染みて感じています」
自身を厳しく追い込み、仕事にまい進する日々。そんな吉岡さんが、こっそり愛を注いでいるものがあるそう。
「自宅で植物を育てているんです。小さいものから、けっこう大きいものもあって・・・成長に幸せを感じています(笑)。遅くに帰宅して疲れていても、緑のある居心地のいい空間に日々癒やされていますね」
吉岡里穂(よしおかりほ)
993年1月15日生まれ、京都府出身。近年の代表的な出演作に、ドラマ「きみが心に棲みついた」、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』など。10月よりドラマ「時効警察はじめました」に出演する。
映画『見えない目撃者』は、20日(金)より公開!
警察学校卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ(吉岡里帆)。そのときの事故が原因で失明し、3年経った今も失意の中にいた。そんなある日、なつめは車の接触事故をきっかけに猟奇殺人事件に巻き込まれていく・・・。吉岡さんの迫真の演技を、ぜひ劇場で!
『見えない目撃者』
【出演】吉岡里帆、高杉真宙
【監督】森淳一
【脚本】藤井清美・森淳一
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