目標を持って未来へと突き進んで輝く女性に、自分らしさを見つけるヒントや輝く秘訣を教えてもらう連載「Women be Ambitious」。
今回は、2017年にE-girlsを卒業し、以降ソロとして活動の場を広げ続けるDream Amiさん。今までのこと、そしてこれから考えていることなど、たっぷり語っていただきました。3回にわたってお届けします!
好きなことを続けることで、叶った夢
―DreamそしてE-girlsと、デビューしてから17年以上も歌手として活動されているAmiさん。小さいころから、この業界への憧れがあったのでしょうか?
物心ついたときから、歌うのが好きで、NHKの「おかあさんといっしょ」や、いろいろな歌番組を観ながら、とにかくいつも歌っているような子供でした。
そんな様子を見た母が小学生のときに、地元の少年少女合唱団に入れてくれて、歌を楽しんでいましたね。
そして小学校3年か4年生くらいのときに、モーニング娘。さんやSPEEDさんをテレビで観ているうちに歌だけじゃなく、ダンスもやりたい!という気持ちになって。“歌って踊れる人になる”というのが、夢になりました。
―それからダンスを習い始められたのでしょうか?
はい。5~6年生でダンススクールに通い始めて。その後、オーディションを受けて合格して、中2の春にデビューしました。
―早いですね!
そうですね、ちゃんとダンスとボーカルを習い始めて1年半くらいでdreamとしてデビューしたので、比較的早い方だと思います。
―当時の気持ちを覚えていますか?
オーディションに合格したときは、とにかく嬉しかったですね。文字通り、これは夢?みたいな感じで。希望に満ち溢れていたし、寮生活への憧れもあったので、親元を離れることや、地元の友だちと離れることへの不安は一切ありませんでした。ただただ楽しみで上京したのを覚えています。
思っていたのと違った。でも諦めなかった理由
―そこから駆け上がっていくわけですが、活動していくなかで葛藤みたいなものはありましたか?
正直、理想と現実のギャップはすごくありました。
最初は歌手になったら誰もがテレビで観ていたような活動ができると思っていたんです。でも、実際なってみたらそうじゃなかった。テレビってそんな簡単に出られないんだ。曲を出すのって、難しいことなんだ・・・って。
歌手になるという夢は一旦果たせたようで、ずっと果たせていない感覚でした。
―そういう理想と現実のギャップや悔しい想いを、どう自分のなかで乗り越えていったのでしょう?
やっぱり、なりたい自分に絶対なりたかった・・・。
テレビにも出たいし、その当時は歌割りもほとんどもらえない状況だったので、いつか歌割りをちゃんともらえる人になりたい、本当の意味での歌手になりたいと思っていました。とにかく“こうなりたい”がすごく強かったんだと思います。
でも、一番はメンバーがいたことかもしれません。
なりたいという気持ちだけでは、あの辛さを乗り越えられなかったかもしれないです。
―今、ソロ活動に専念するようになってから約2年が経つわけですが、グループのときと違いを感じることはありますか?
まったく違いますよね。グループは、ただただ楽しい感じかな。仲良しだし、メンバーだけど、どこかでライバルが近くにいるっていう感覚が常にありました。
そういう意味で切磋琢磨できて、お互い高め合える存在でしたが、今はひとりなので、すべてが自分次第なところに怖さがあります。
自由もあるし、好きなようにできるという、いいところもありますが、全部自分で常に動かして行かなきゃいけないので。仕事への取り組み方とか、考え方の質が変わったと思います。
―自分で動かすからこそ、これから音楽活動で挑戦したいことはありますか?
チャンスがあれば、なんでもやりたいと思っています。見せ方もそうですし、歌手としての幅も広げていきたいですね。
例えば、たまにライブでギターを弾いているのですが、アコースティックで聴かせられるほどではなくて。もっとちゃんと練習して弾けるようになりたいと思っています。
小さいころからの夢を叶え、デビュー後は歌とダンスで活躍し続けているAmiさん。凄いですね、と言うと「逆にそれしか続けられたことがない」と笑って話してくれました。“好き”という気持ちは、自分を動かす力にもなるもの。心の声に素直になってみると、思わぬチャンスが巡ってくるかもしれません。
Dream Ami
2002年、dreamに加入しデビュー。2011年よりガールズ・エンタテインメント・プロジェクト“E-girls”の中心メンバーとしても活動。2017年にE-girlsを卒業し、ソロ活動に専念。9月17日に倖田來未の「恋のつぼみ」をカバーした最新シングルを配信リリースする。