“愛”とひと言で表しても、その形は人それぞれ。でも、夢中になれるのはそこに“愛”があるから。体を鍛えること、そして美味しいものをこよなく愛する大貫勇輔さん。そんな彼が今ハマっているのが、コーヒーの奥深き世界。 まるで“珈琲道”とも言えるその魅力をご紹介します。
「コーヒーを淹れるときには水、そして温度にもこだわります」と、その深いコーヒー愛を披露する大貫さん。
「水は、飲み比べして選び抜いた、口あたりまろやかな『財宝』を使っています。人間の体の約60%は水分で占められているので、そこにこだわるのは重要なこと。さらに温度。コーヒー豆も生き物だから、急に熱湯をかけてはびっくりしてしまう。沸騰して少しさめたお湯を使うほうがトゲや雑味が出ず、優しい味わいになるんです。人も熱めのお湯より、ぬるめのお湯に浸かるほうがリラックスできるでしょう。それと同じ。これ、実はある人から教えてもらったことなんですけどね」
鳥取県にある「珈琲まるたつ」。
そのある人とは、鳥取県の山の中に軒を構える「珈琲まるたつ」の店主。彼に出会って、大貫さんのコーヒー観はガラリと変わったと言う。
「ものすごい種類の豆があり、それぞれお湯の温度、沸かす器具、ドリッパーの種類まですべて変えるんです。さらに淹れるときはなんと正座。豆と向き合う姿勢に感動を覚えました」
淹れ方のコツを知って自ら試すと、その味わいは格別なものになった。
「せっかく美味しく淹れたコーヒーを自分だけで味わうのはもったいない。もし女性と一緒に暮らし始めたら、僕が先に起きて、彼女に目覚めのコーヒーを淹れてあげたい。『おはよう。朝だよ』って、まだ眠そうな彼女に差し出してあげるのが理想です」
大貫勇輔(おおぬきゆうすけ)
1988年8月31日生まれ、神奈川県出身。ダンサー、俳優。現在、ドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ)に出演中。来年2月上旬より舞台『ねじまき鳥クロニクル』の出演が控えている。