“瞬発力“それが、さまざまなものを手に入れていく人に共通しているもの。実力派俳優としての名声をほしいままにしながら、現状に満足せず、さらに上を目指す。常に活躍の場を開拓するパイオニアが、行動する力について語ります。
自分で下した決断には、後悔しないというルール
数えきれないほどの映画やドラマで主演として看板を背負い、難易度の高い名作舞台にもたびたび登場。過去には自らメガホンを握ることもあれば、2020年にハリウッドへ進出も果たす。目にも留まらぬ速さで役者人生を駆け上がり、「次は何をするのか」「どこまで枠を超えて飛び出していくのか」、常に想像をかき立てられる男である。
「20代は本当に忙しくて、瞬発力だけで動いていた時期もありました。判断力は鍛えられたし、どんな選択でも決めたのは自分だから、後悔だけはしないと決めていたんです。年齢を重ねた今はじっくり考え、細かい箇所まで詰めるように。自分にどんな影響を与え、どんな結果を残す仕事なのか、客観的に分析して取捨選択しています」
欲望にフタをするなんてまったく意味がない
そしてここ最近、「やりたい気持ち」に関して改めて思うことがあるという。
「このところ、70代を迎える大先輩方と話す機会に恵まれていて。彼ら彼女らの人生哲学と行動力に大いに影響を受けています。
そこで思うのが、今僕はまだ36歳で、そこにたどり着くにはあと30年以上もあるということ。するともう1回、いや2回ぐらい生き直すことができそうで、先はまだまだ長いなと。そう考えると、今の失敗なんてたいしたことじゃない。やりたい気持ちを封印するなんて意味すらないなと思ったんです」
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』が9月13日より公開!
『人間失格 太宰治と3人の女たち』
9月13日(金)より全国ロードショー
http://ningenshikkaku-movie.com/