行動に移したくても、あれこれ考えてしまって重い腰が上がらないい…。そんな経験はありませんか? ここでは、お笑い芸人としてだけでなく、さまざまなフィールドで活躍するブルゾンちえみさんに、行動力の原点についてじっくり語ってもらいました。
偉人が残した名言に瞬発力のヒントがある
「やりたいことがなかなか見つからない。実はずっと、そんな人生を歩いてきました」と、今の活躍からは想像もつかない、意外な告白をしてくれたブルゾンさん。
「せっかく入った大学も、合格がゴールだったから入学後にやりたいことがない。目標を見つけるのがしんどくて、いいと思ったら手当たり次第やってみる、そんな日々でした。結局中退し、地元岡山で劇団入り。歌とダンスを習いに大阪に出て、そのまま友達について上京し、今の事務所のタレント養成コースへ。ようやくたどり着いたのが芸人というお仕事です」
そんな彼女だから手に入れた、瞬発力を高めるための手段。それが「名言を読むこと」なのだそう。
「名言を探し始めたのは、ネタ集めの一環でした。でもだんだんそれが自分を勇気づけ、奮い立たせてくれることに気がついて。迷ったときに読むのは、起業家や経営者たちの名言集です。みんなが右を向いたら左を向くとか、100人が反対してもひとりが賛成したらトライするとか。そういうメッセージが私には響くんです」
王道がない時代だから正解は自分で導き出す
そんなブルゾンさんが掴んだ新しいチャンス。それが舞台という次なるステージだ。
「新しいことをやるのはしんどい。でもしんどいことをやりきったときの気持ちは格別。その達成感こそが、ほかの誰でもない“私にとっての正解”なんです。今は初めてのことばかりで発見の連続。知らないことを学ぶのは楽しいし、新しい自分を見つけたりもして、なんだかすごく興奮しています」
今、世の中はどんどん変化していて、昨日の常識が今日は非常識にもなり得る、そんな時代だ。
「AとBで迷ったとしても、どちらが正解か、なんて決められない。重要なのは『その選択は自分で下したものかどうか』だと思うんです。激動の今だからこそ、想像と結果はまるで違うものになるかもしれませんよね。だから心の声を聞くこと。本心に従うこと。そして自分を信じること。それこそが立ち上がる力を生み出す源になると、私は信じているんです」
ブルゾンちえみ(ぶるぞんちえみ)
1990年8月3日生まれ、岡山県出身。初舞台『フローズン•ビーチ』が7月31日よりシアタークリエにてスタート(全国公演あり)。