国内のライヴはもちろん、アジアツアー、全米ツアーと、立ち止まることなく活動を続けているHYDEさんにインタビュー! ニューアルバム『ANTI』のことからアラサー女子へのメッセージまでたっぷりお話を伺いました。
残りの人生を逆算すると今、やらねばならない
2018年6月にソロ活動を再開して以来、5枚のシングルをリリース。国内のライヴはもちろん、アジアツアー、全米ツアーと、立ち止まることなく活動を続けているHYDEさん。
「本当はこんなに忙しくするつもりではなかったんですが、人生を逆算していくと今やらなくてはいけないことがたくさんあって・・・。今結構焦ってやっているんです」
ニューアルバム『ANTI』(アンチ)は、6月19日のCD発売に1ヵ月半も先駆けて、全世界に配信。
「今回は全米ツアーのために、先に配信しました。僕はCDを作品として作るのが好きなんだけど、自分でもダウンロードしたほうが早いと思うこともあります。そういう時代になってきたということは、肌で感じています」
『GINGER』読者には、CDと配信どちらで聴いてほしいか?という質
問に、謙虚な答えが返ってきた。
「買わなくてもYouTubeなどで、観てもらえればうれしいですね。収録曲の『ANOTHER МOМENT』は聴きやすい曲ですよ。これを聴いて“いける”と思ったら、別の曲も聴いてもらえれば。ほかの曲はうるさいですけど(笑)、激しいなかにもちゃんとメロディがあります。まずは観ていただくことが、僕にとってひとつのチャンスなんで」
反抗することは、すべての創造の始まり
『ANTI』のジャケットは、リンゴに蛇が絡まるイラスト。アルバム名とジャケットにこめられた思いはどんなものだったのか。
「すべてのことは反抗することから始まると思うんです。反抗期は親に反抗することで、インディペンデントなことがスタートする。反抗はすべての創造の始まりだと思うんです。ジャケットは、旧約聖書の創世記でアダムとイヴが蛇にそそのかされて初めて神に背いて、リンゴをかじったという“原罪”を表したもの。僕も神のお告げのままに音楽をやるなら、今まで求められていたようなポップな曲を発表し続ければいい。でも僕はやっぱり、自分がときめくことをしたい。許されるものならば、できる限り反抗をしたいと思っています」
『GINGER』読者と同じ世代のころは、すでにトップアーティストとし
て日本の音楽界を牽引していた、HYDEさん。現代の“アラサー女性”に
アドバイスするとすれば?
「“将来結婚したい”という方は、今頑張ったほうがいいかも。仕事も遊びも充実している30代というのは、現代の新しい在り方だとは思いますけど、あんまり悠長に構えないほうがいいんじゃないかと僕は思います(笑)。“将来どうなっていたいか?”を逆算していくと、案外時間はないんですよ。僕も20代のころは、今思えば視野が狭くて、子供だったと思う。30歳くらいからやっと大人になると思うんです。30代でどんどん人生は、面白くなっていきますよ!」
HYDE(はいど)
1月29日生まれ、和歌山県出身。L’Arc~en~Ciel、VAMPSのヴォーカリストとして国内外で幅広く活動。2018年6月、シングル「WHO’S GONNA SAVE US」でソロ活動を再始動。6月22日からは日本7都市を巡るツアー「HYDE LIVE 2019」がスタートする。
ニューアルバム『ANTI』は絶賛発売中!
NEW ALBUM『ANTI』
通常盤 ¥3,000
ユニバーサル ミュージック
https://sp.universal-music.co.jp/hyde/anti/