自分の弱さを認めて、さらに表に出すのはハードルが高いもの。「素直に謝れない」「わからないと言えずつい知ったかぶり」「いつも三日坊主」「人前で緊張する」「失敗が怖い」・・・そんな心の弱さを抱えた人、GINGER世代にも多いのでは?
でも、心の弱さを受け入れ、向き合うからこそ強くなれる、と言うのは松岡修造さん。著書『弱さをさらけだす勇気』(講談社)で語った、一流アスリ ートや自身の経験に基づく“心の弱さとの向き合い方”を、GINGER読者のために改めてレクチャーしていただきました!
STEP 1:弱さを認める
「まず自分は弱い人間なのだと認め、なぜそう思うのかを解きほぐしましょう。例えばその弱さが何かに対する苦手意識であるなら、“昔からそう”“みんながそう言う”など、『できないと思う思考回路』を探ります」
得意・不得意や好き嫌いなどを書き出し、「自分のトリセツ」を作ってみるとわかりやすい!
STEP 2:克服へのプロセスを考える
「苦手意識を生み出す思考回路は捨て、別の論理を探します。“弱さを克服し、自分はこうなりたい”という目標を定め、そのためにやるべきことをすべて洗い出してみましょう。おのずとポジティブな思考回路と克服法が見つかります」
目標達成のために必要なことを、順を追って書き出していくと、今やるべきことが明確に。
STEP 3:実践する
「やるべきことが見えたら、あとは自分が動くのみ! 具体的に行動していけば、いつの間にか弱さは消えて、ひと回り強くなったあなたに生まれ変わっているはず。開き直るのではなく、弱さを受け入れ、乗り越える。それが大事」
STEP 2で「やるべきこと」が見えているから、踏み出すのは簡単! 小さなことからコツコツと。積み重ねが、弱さを強さに変えてくれるのです。
みずからを「弱い人間」と言い、選手時代からその弱さと真剣に向き合ってきた松岡さん。そのメソッドには、アラサー世代が日常に活かせるヒントがたくさん! ぜひ参考にしてくださいね。
『弱さをさらけだす勇気』
松岡修造 著/講談社
スポーツキャスターとしてさまざまなアスリートを取材したエピソードや、自身の経験を通し、“心の弱さといかに向かい合うか”を考え、分析した著作。悩み、つまずいたときに参考になるヒントが満載。