朝ドラ「まんぷく」のタカちゃん役をはじめ、話題作への出演が続いている女優 岸井ゆきのさん。4月19日公開の主演映画『愛がなんだ』では、好きになった男性にすべてを捧げるイタイ女子、テルコを熱演。テルコの気持ちは理解できた…!?
歳を重ねるごとに、シンプルに。“捨てていける人”になりたい
「私のオンリーワンな部分は良くも悪くも背がちっちゃいところ。個人的にはもっと大きくなりたいんですけど、これも個性なのかなって」
体こそちっちゃいけれど、朝ドラ「まんぷく」のタカちゃん役をはじめ、作品で見せる岸井さんの存在感は大きく知名度も人気も急上昇中。そのポテンシャルは計り知れない。
「私自身は何も変わっていないですし、あまり実感がないんですけど、“タカちゃん”と声をかけられるのがうれしくて。役名で覚えていてもらえるってことは、それだけその役を見てもらっているってことなのかなって」
エゴが限りなく薄い人。そういう意味で、天性の女優タイプだと思う。岸井さんが主演を務めた映画『愛がなんだ』のテルコもまた、恋愛というカテゴリーにおいてエゴを徹底的に抑えた役柄。好きな男性 マモちゃんのためすべてを投げ出し人生を捧げるテルコはかなり“イタい”女子だ。
「最初、テルコに共感ポイントはなかったんです。でも、演じているうちにどんどん理解できるようになっていて。多分、彼女の目的は恋人になることではなく、何が何でも彼に“張りついている”こと。それが自分の幸せだって開き直っているから、彼女のなかでは無敵なんだと思います」
ちなみに岸井さん自身は「好きと思ったら連絡してダメなら即、あきら
める。張りついたりしない(笑)」と白黒ハッキリした健全恋愛派。また、
日々のリフレッシュ法も洗濯・掃除・皿洗いと、かなり清々しい!
「数年前まで週5で皿洗いのバイトをしていたんですけど、お皿を洗って
いると無心になれるんですよね。洗濯や掃除も同じ(笑)。私、30代にな
ったらもっと余計なモノを捨てていける人になりたくて。シンプルで風通
しのいい生活を自然に送れる、健やかな女性に憧れています」
岸井ゆきの(きしいゆきの)
1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。映画、ドラマ、舞台を中心に活躍。今後は、3月25日に「大奥 最終章」(フジテレビ系)、3月30日から2夜連続放送の「名探偵・明智小五郎」(テレビ朝日系)などスペシャルドラマに出演する。
映画『愛がなんだ』は4月19日(金)公開!
猫背でひょろひょろのマモちゃん(成田凌)に恋したテルコ(岸井ゆきの)。テルコの世界はマモちゃん一色に染まり始め、会社の電話はとらないのに、マモちゃんからの着信には秒速で対応、呼び出されると残業もせずにさっさと退社。友達の助言も聞き流し、どこにいようと電話一本で駆け付け(あくまでさりげなく)、平日デートに誘われれば余裕で会社をぶっちぎり、クビ寸前。テルコは幸せだけど、マモちゃんは、テルコのことが好きじゃない・・・。気になるふたりの結末は、ぜひ週末に映画館で!
『愛がなんだ』
【出演】岸井ゆきの、成田凌、江口のりこ
【監督】今泉力哉
【脚本】澤井香織、今泉力哉
【原作】角田光代『愛がなんだ』(角川文庫刊)
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