おしゃれをしても、なぜかあの人みたいにまとまらない…。方程式を見つけるのが難しいファッションバランスを、おしゃれで評判のあの人から紐解きます。今回は、「何歳になっても着たい服を着ていたい」という気持ちを、合わせ方とセレクトで 上手に昇華しているベッキーさん。センシュアルでヘルシーな着こなしに注目です。
年齢を重ねたからこそできる引き算ファッション
「20代のころは脚を見せたいから出していたこともありました。できるだけ脚が長く見えるように高いヒールを履いたりして。
当時のトレンドだったということもあるけれど、大人になってくると、だんだん引き算になっていくというか。脚を見せるにしても、いやらしい感じにはしないでおこうと考えるようになったと思います。
今回のファッションも、チュールがあるからこそ、ミニ丈に勇気を持てるし、脚は露出しているけど、上半身はしっかり隠している。そのバランスが大事だと思います。
ヨーロッパに行くと、70歳くらいのおばあちゃんがミニスカートをはきこなしている姿を見かけます。その姿がカッコいい。露出をするなら上品に。そのマインドは忘れたくないですね」
狙いが伝わるように着こなしを工夫する
「髪を切ったことによって、スタイルの幅が広がりました。ハイネックを違和感なく着られるようになったし、若いころによく着ていた原宿テイストのスウェットも、大人がわざと着ていると見せられるようになった。
どこかに狙いを持ったコーデを楽しんでいて、例えばダボッとしたパーカに、マキシ丈のロングスカートというゆるさのあるスタイルも好きなのですが、そういうときはバッグを短めのクロス掛けにするなど、どこかを締めます。丸顔だから太っていると思われがちなのですが、締めることで、あえてそう着ていることが伝わるかなと。
この春は、チュールなど透け感のある素材の重ね着を上品になりすぎない組み合わせで楽しみたいと思っています」
服は毎日着るものだからこそ、“周囲からも素敵に見える”バランスにこだわって、おしゃれを楽しんでいるベッキーさん。心からファッションを楽しむことこそ、おしゃれの近道かもしれません!
※プライスはすべて税抜です。