その突き抜けたセンスで今、最も注目を浴びる女性、森星さん。彼女ならではの、オリジナルの世界観の源とは、いったい何なのでしょう?
旬の女性を大解剖! 今回は日々アップデートする星さんのファッションマインドから、センスの正体を探ります。
MYヴィンテージを育てる
例えばこの写真で履いているブーツ。実は高校生のときに買った“ファーストドクターマーチン”なんだそう。
「これを履いてお買い物に行ったり、大学生になってクラブに行ったとき踏まれそうになったのもいい思い出(笑)。どんなアイテムにもフィットするので、季節問わずヘビーローテーション。約10年をかけて、ここまでの風合いに育て上げてきました。今は新しいものを手に入れるより、昔から持っているものに愛を注いで、大切に育んでいくのが気分。そんな気持ちを満たしてくれる、MYヴィンテージ名品なんです」
愛が注がれたアイテムかどうか
どんなアイテムも、手にしたときは細部までチェックしているという星さん。
「それがラグジュアリーメゾンの新作であれ、海外のヴィンテージブティックで見つけた古着であれ、愛が注がれたアイテムかどうかが今の私には重要なチェックポイント。それは素材の選び方だったり、縫製の丁寧さだったりに表れますよね。手間暇がかかっているハンドメイドのもの、職人の技や手作業が透けて見えるクラフト感があるものも好き。昔と今と、アイテムを選ぶ視点が変わったことで、ひとつひとつをより大切にしようと思うし、愛着も強くなりました」
ミニマムなワードローブを目指す
「実のところ、自分のファッションマインドはまだ固まっていません(笑)。いろんな服が着たいし、いろんなテイストを楽しみたい、そんなお年頃です。ファッションの見聞をどんどん広めたいと思う一方、ミニマムなワードローブを目指すという野望も抱いているんですよね。本当に愛するものだけ、本当に着るものだけが凝縮された、ちょっとストイックな表情のクローゼット。すごくカッコいいですよね」
この先、自分がどんなスタイルにたどり着くのか――。そんなふうに考えながら年齢を重ねるのは、きっととても楽しいこと。愛するものだけが詰まった星さんのクローゼット、いつか覗いてみたいですね!
ノッチドラペルシングルベントジャケット風ロングコート¥443,000、シースルーロングシャツドレス¥278,000/ともにザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン) ゴールドチェーンピアス(左右セットで)¥51,000/シハラ(シハラ ラボ) 中に着たブラトップ/スタイリスト私物 ドクターマーチンのブーツ/本人私物
森星(もりひかり)
1992年4月22日生まれ、東京都出身。数々のファッション誌はもちろん、資生堂のANESSAや日本コカ・コーラAQUARIUSのMUSEに就任するなど、モデルとして幅広く活躍。2015年から「公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン」のBecause I am a Girlエンジェルに就任。1st写真集『HIKARI MORI』(トランスワールドジャパン)が発売中。