力まず、気負わず、飄々(ひょうひょう)としながら、絶対的な存在感を放つ成田凌さん。10月19日公開の映画『ここは退屈迎えに来て』では高校時代、男女からモテモテだった“椎名くん”役でその個性を爆発させているけれど、素顔の彼はそれ以上に超モテ男子オーラ全開。 絶妙な抜け感と人なつっこさで、無自覚に相手を虜(とりこ)にしちゃうその魅力をひもときます!
捉えどころがないキャラクター
Q.映画『ここは退屈迎えに来て』で高校時代の超人気者、“椎名くん”を演じた成田さん。感想は?
「椎名は周りのイメージで作られた“虚像”というか。最後のほうで村上(淳)さんが「本当に(椎名は)いたのかねぇ」ってボソッと言うセリフがあるんだけど、それが椎名のすべてのような気がします。地に足の着いていない高校生のままなんとなく生きてきて、結局、最後まで捉えどころがないし、椎名自身も何も考えていない。そんな人だから説得力があったらむしろダメだと思って、僕もあえて何も考えずに演じました」
Q.印象に残っているシーンはありますか?
「最後、大人になった椎名が出てくるところかな。あそこは高校時代との対比を見せたかったので、撮影の前日はわざとスナックに行って、普段は飲まないウイスキーとか強い酒をひたすら飲みまして。二日酔いで疲れた顔のまま撮影に行ったんですよ」
人生はイージーモード!?
Q.「椎名は神様に甘やかされている」というセリフが出てきますが、成田さん自身はそう感じることは?
「あります。自分で言うのも変なんですが、幼いころからわりと要領よく生きてきたタイプなので、今の仕事と出合い、初めていろいろな努力をしています。人生ずっとイージーモードではいけないんだなぁと痛感している今日この頃です(笑)」
Q.好みの女性のタイプは?
「品があって清潔感のある人」
Q.逆に、苦手なタイプは?
「口を開けたまま歩いているとか、早口で声が大きいとか品のない人。女性のファッションに関しては別に何でもいいんですよ。僕が似合いそうな服を買ってあげるから。ただ、僕が選ぶものはセンスが合わないって言われるかも。僕、派手好きだから(笑)」
Q.年上の女性にアプローチをするなら?
「まず、背伸びしないで“一緒にいて楽しい”って思ってもらえるようにしますね。あと、ふたりで旅行に行きたい。特にモロッコ。『モロッコの布、こんなに可愛いんだよ』ってプレゼンして誘います。逆に行きたいとこをリクエストされるのも全然OKです!」
『ここは退屈迎えに来て』10/19公開!
2004年の高校時代から2013年までの時間軸の上で、みんなの憧れの的だった“椎名くん”を柱にキャラクターを交差させながら描く、痛く切ない群像劇!
登場人物それぞれのやるせない想い。どこにでもありそうなリアルさと、一方で圧倒的ともいえる美しい情景の映像にもに胸を打たれます。
映画『ここは退屈迎えに来て』は、10/19(金)いよいよ公開です!
『ここは退屈迎えに来て』
監督/廣木隆一
脚本/櫻井智也
原作/山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』幻冬舎文庫
出演/橋本愛、門脇麦、成田凌、渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、亀田侑樹、瀧内公美、片山友希、木崎絹子、マキタスポーツ、村上淳
成田凌(なりたりょう)
1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。メンズノンノ専属。モデルとしてスタート後、俳優デビュー。NHK連続テレビ小説「わろてんか」やドラマ「コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−」で大ブレイク。『ここは退屈迎えに来て』のほか、年内公開予定映画にも多数出演。