8月25日(土)から始まる、舞台『出口なし』。哲学者サルトルの、劇作家としての代表作であり、日本を含め全世界で何度も繰り返し上演されてきた傑作です。
今回の公演は、大竹しのぶさん、多部未華子さん、段田安則さんという演劇界屈指のメンバーで繰り広げられる、密室での濃密な会話劇。見逃せない演劇バトルに、期待と注目が集まっています!
人生の袋小路に囚われた3人
“密室”という究極の状況下での、人間関係や感情の動き・・・。この戯曲では密室空間が、実に濃密で高いエネルギーを発しています。
設定は、窓もなくドアも開かない密室。そこに何の接点もない他人の3人が集められます。お互いの素性や過去を語り出し、だからといって理解し合う気もないために、だんだんと挑発し合い、相手を傷つけるような言葉をぶつけ合ってしまいます。
出口のない密室で、お互いを苦しめ合うことしかできない3人・・・。
この部屋には鏡もないため、自分に向けられる他者の態度や視線でしか、自分の存在を知ることができない、というのがひとつの大きなポイントになっています。そして、なぜ彼らがこの部屋に集められたのか。ここで、彼らは救いを見出すことはできるのか——。
上演台本・演出を手掛けるのは、新進気鋭の演出家として話題の小川絵梨子さん。大竹さん、多部さん、段田さんによって表現される演劇バトルを、より濃密でスリリングに、そして格闘技マッチを見るかのような面白さへと演出していきます。
8月25日より東京公演スタート
悲惨だけど滑稽で、ちょっとイタイ女たちと、野望と挫折を抱えた男。3人の行く末をぜひ劇場で見届けてください!
シス・カンパニー公演『出口なし』
出演/大竹しのぶ、多部未華子、段田安則ほか
作/ジャン=ポール・サルトル
上演台本・演出/小川絵梨子
お問い合わせ/シス・カンパニー http://www.siscompany.com/deguchi/
【東京公演】
2018年8月25日(土)~9月24日(月・休)
新国立劇場 小劇場
【大坂公演】
2018年9月27日(木)~30日(日)
サンケイホールブリーゼ